【これからの見通し】政治的不透明感継続も、金融市場は消化しきれず
【これからの見通し】政治的不透明感継続も、金融市場は消化しきれず
米中貿易戦争の状況に変化がみられないなかで、週末の欧州議会選では事前予想通りポピュリズム勢力が拡大した。これまで欧州議会を支配してきた中道右派・左派は過半数割れとなった。また、オーストリアでは首相の不信任案が可決して、クルツ首相が辞任した。今後、総選挙実施など不透明感が広がっている。英国ではメイ英首相が辞任に追い込まれ、次の保守党リーダー選びの段階となっている。事前の人気はボリス・ジョンソン氏が高いようだが、前回の首相選を実質的に逃げた前科があり、今回はどうか。日米貿易交渉については7月の参院選後までひとまず棚上げとなった。
何か進展したことがあるのか、と問われるとまだ疑問が残る状況。しかし、金融市場の反応はひとまずイベント通過でひと安心となっている。昨日の欧州株が上昇したことで、きょうも米株先物や日本・アジア株が総じて買われている。ただ、さまざまな材料が山積するなかで、為替市場は方向性を見失っている。選ぶものが多すぎると結局は何も選べないといった投資家心理に陥っているようだがどうか。
この後の海外市場では、あまり注目材料が用意されていない。経済指標は、ユーロ圏業況判断指数(5月)、ユーロ圏消費者信頼感・確報値(5月)、米S&Pケースシラー住宅価格(3月)、米コンファレンスボード消費者信頼感指数(5月)などの発表が予定されている。米2年債入札(400億ドル)と米5年債入札(410億ドル)が実施される。イベント系では、ビルロワドガロー仏中銀総裁の講演、NZ金融安定報告書公表などが予定されている。
欧州議会選後の各政治勢力からのコメント、英次期保守党リーダー候補らの発言など、政治関連の報道は引き続き多くでてきそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
米中貿易戦争の状況に変化がみられないなかで、週末の欧州議会選では事前予想通りポピュリズム勢力が拡大した。これまで欧州議会を支配してきた中道右派・左派は過半数割れとなった。また、オーストリアでは首相の不信任案が可決して、クルツ首相が辞任した。今後、総選挙実施など不透明感が広がっている。英国ではメイ英首相が辞任に追い込まれ、次の保守党リーダー選びの段階となっている。事前の人気はボリス・ジョンソン氏が高いようだが、前回の首相選を実質的に逃げた前科があり、今回はどうか。日米貿易交渉については7月の参院選後までひとまず棚上げとなった。
何か進展したことがあるのか、と問われるとまだ疑問が残る状況。しかし、金融市場の反応はひとまずイベント通過でひと安心となっている。昨日の欧州株が上昇したことで、きょうも米株先物や日本・アジア株が総じて買われている。ただ、さまざまな材料が山積するなかで、為替市場は方向性を見失っている。選ぶものが多すぎると結局は何も選べないといった投資家心理に陥っているようだがどうか。
この後の海外市場では、あまり注目材料が用意されていない。経済指標は、ユーロ圏業況判断指数(5月)、ユーロ圏消費者信頼感・確報値(5月)、米S&Pケースシラー住宅価格(3月)、米コンファレンスボード消費者信頼感指数(5月)などの発表が予定されている。米2年債入札(400億ドル)と米5年債入札(410億ドル)が実施される。イベント系では、ビルロワドガロー仏中銀総裁の講演、NZ金融安定報告書公表などが予定されている。
欧州議会選後の各政治勢力からのコメント、英次期保守党リーダー候補らの発言など、政治関連の報道は引き続き多くでてきそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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