ドル売り優勢でドル円も下落 ポジション調整の動きか=NY為替前半
きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となっており、ドル円は109.30円付近まで一時下落している。きょうはトランプ大統領の発言もあって、前日高まっていた米中貿易問題への懸念が一服しており、ドル円も109.70円近辺まで上昇する場面が見られた。しかし、その後は戻り売りに押されている。円高よりもドル売りがドル円を圧迫。
ドル売りを誘発するファンダメンタルズ的な流れはないが、米市場は明日から3連休に入ることもあり、ポジション調整の動きが出ているものと見られる。目先は今月安値の109円ちょうど付近が下値サポートとして意識される。
ユーロドルは1.12ドル台に上昇。きょうの上げで21日線を上回って来ており、来週以降の動きが注目される。週明けには欧州議会選挙の結果が判明するが、ポピュリスト政党の躍進が予想されている。しかし、世論調査では主導権を握るまでの勢いはなさそうだ。
特にユーロ買いの材料は見当たらず、ドルロングの調整がユーロドルを押し上げているものと思われる。きのうはユーロ圏やドイツのPMIが発表になっていたが、いずれも弱い数字が並んだ。下期のユーロ圏の景気回復のシナリオを遠ざける内容ではある。ECBの追加緩和も見込まれるなか、ユーロの上値を積極的に追う動きまでは期待できそうにない。
ポンドも買い戻しが出ており、ポンドドルは1.27ドル台に上昇。きょうはメイ首相が6月7日に退陣することを表明した。同時に次期首相を選ぶ保守党・党首選レースのスタートとなる。離脱強硬派のジョンソン前外相が立候補を表明しており、人気も高まっているようだ。ただ、合意なき離脱のリスクもその分高まる。英議会では合意なき離脱はしないことで通過しており、可能性はなお低いものの、テールリスクとしてはこれまで以上に意識されるところ。誰が次期首相になるかわからないが、ポンドはこの先も不安定な動きが想定される。
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
ドル売りを誘発するファンダメンタルズ的な流れはないが、米市場は明日から3連休に入ることもあり、ポジション調整の動きが出ているものと見られる。目先は今月安値の109円ちょうど付近が下値サポートとして意識される。
ユーロドルは1.12ドル台に上昇。きょうの上げで21日線を上回って来ており、来週以降の動きが注目される。週明けには欧州議会選挙の結果が判明するが、ポピュリスト政党の躍進が予想されている。しかし、世論調査では主導権を握るまでの勢いはなさそうだ。
特にユーロ買いの材料は見当たらず、ドルロングの調整がユーロドルを押し上げているものと思われる。きのうはユーロ圏やドイツのPMIが発表になっていたが、いずれも弱い数字が並んだ。下期のユーロ圏の景気回復のシナリオを遠ざける内容ではある。ECBの追加緩和も見込まれるなか、ユーロの上値を積極的に追う動きまでは期待できそうにない。
ポンドも買い戻しが出ており、ポンドドルは1.27ドル台に上昇。きょうはメイ首相が6月7日に退陣することを表明した。同時に次期首相を選ぶ保守党・党首選レースのスタートとなる。離脱強硬派のジョンソン前外相が立候補を表明しており、人気も高まっているようだ。ただ、合意なき離脱のリスクもその分高まる。英議会では合意なき離脱はしないことで通過しており、可能性はなお低いものの、テールリスクとしてはこれまで以上に意識されるところ。誰が次期首相になるかわからないが、ポンドはこの先も不安定な動きが想定される。
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
最新人気記事
-
明日の株式相場に向けて=半導体関連が満を持して逆襲高へ 04/24 17:00
-
「生成AI」が5位にランクイン、ソフトバンクが巨額投資で開発に本腰... 04/23 12:20
-
「インバウンド」が5位、コロナ脱却鮮明で決算シーズンに期待<注目テーマ> 04/24 12:20
-
明日の株式相場に向けて=全面リバウンドでも嵐が続く半導体関連 04/22 17:00
-
「全固体電池」が18位にランク、IEAが世界EV販売予測公表で関心... 今日 12:20
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 16:32
-
今日 16:31
-
今日 16:31
-