ディアが下落 米中貿易戦争や大雨、豚コレラで見通し下方修正＝米国株個別

　農業機械のディアが下落。２－４月期決算を発表しており、売上高は予想を上回ったものの、１株利益は予想を下回った。通期見通しは売上高、利益とも下方修正し予想も下回った。中国との貿易戦争や大雨、大豆への需要減少が響いたと説明している。　

　もはや慎重かつ楽観的というわけには行かなくなっているようだ。同社のアランＣＥＯは声明で「輸出や大豆の需要、そして、北米地域での種まき時期の遅れといった継続的な懸念が農家の行動を慎重にさせている」と述べていた。

　米中貿易戦争のさなかで米中西部での大雨が重なったほか、中国で発生したアフリカ豚コレラの影響が直撃し、大豆の需要が落ち込んだことが米農家の心理を冷やしている。

（２－４月・第１四半期）
・1株利益（調整後）：3.52ドル（予想:3.62ドル）
・売上高：102.7億ドル（予想：101.8億ドル）

（通期見通し）
・純利益：33億ドル（従来：36億ドル）（予想：35.6億ドル）
・売上高：5％増（従来:7％増）
　　機械：5％増
　　農業機械：2％増
　　建設・森林：11％増

（NY時間10:41）
ディア　138.07（-7.92　-5.43%）

minkabu PRESS編集部　野沢卓美