ダウ平均は続伸 輸入自動車の関税措置6ヵ月間延期との報道で買い戻し=米国株前半

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/05/16 02:08
NY株式15日(NY時間13:07)
ダウ平均   25650.55(+118.50 +0.46%)
ナスダック   7809.88(+75.39 +0.97%)
CME日経平均先物 21125(大証終比:-35 -0.17%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。序盤は売りが先行した。この日発表の中国の経済指標が予想を下回る弱い内容となったことで世界経済への先行き懸念が広がっている。4月の中国の鉱工業生産は前年比5.4%と2003年5月以来のペースに伸びが鈍化していた。米中貿易問題が中国の製造業に影を落としている模様。また、朝方発表になった米小売売上高や鉱工業生産が予想を下回ったことも圧迫。

 ダウ平均は一時190ドル安まで下落する場面も見られたが、トランプ大統領が金曜日に期限が迫っている輸入自動車に対する関税措置を6ヵ月間延期する計画との報道が伝わると買い戻しが強まり、ダウ平均はプラスに転じている。

 ただ、自動車関税については貿易交渉をしている間は高関税は課さないことで日欧と合意しており、今回の措置はさほど驚きではない。しかし、トランプ大統領が対中関税を突如引き上げたことで一部リスクも感じていたのかもしれない。IT・ハイテク株や自動車株が上昇。

 ダウ採用銘柄ではビザやダウ・インク、ファイザーが上昇しているほか、コカコーラ、アップル、エクソンモービルも堅調。一方、3M、ユナイテッド・テクノロジーズが軟調に推移。

 ナスダックもプラスに転じている。アマゾンやフェイスブック、アルファベットが上昇。エヌビディア、テスラが軟調。

 通信会社向けソフトウェアのアムドックスが商いを伴って大幅高。1-3月期決算を発表しており、1株利益が予想を上回った。4-6月期の見通しに関しても予想を上回る見通しを示している。通期の利益見通しも33%~41%の高い増益を見込んでいる。

アムドックス 59.94(+6.48 +12.12%)

アルファベット(C) 1158.56(+38.12 +3.40%)
フェイスブック 186.22(+5.49 +3.04%)
ネットフリックス 354.91(+9.30 +2.69%)
テスラ 230.13(-2.19 -0.94%)
アマゾン 1863.26(+23.14 +1.26%)
エヌビディア 160.54(-1.50 -0.93%)
ツイッター 37.90(+0.97 +2.61%)

ダウ採用銘柄
J&J 137.11(+0.29 +0.21%)
P&G 106.56(+0.96 +0.91%)
ダウ・インク 52.99(+0.51 +0.97%)
ボーイング 344.99(+1.95 +0.57%) 
キャタピラー  127.47(0.00 0.00%) 
ユナイテッド  133.69(-0.29 -0.22%) 
ビザ  162.64(+2.43 +1.52%) 
ナイキ  84.14(+0.47 +0.56%)
ウォルグリーン 52.56(-0.02 -0.04%) 
3M  174.10(-1.11 -0.63%) 
エクソンモビル  76.33(+0.52 +0.69%) 
シェブロン  122.10(+0.46 +0.38%) 
コカコーラ  49.18(+0.49 +1.01%) 
ディズニー  134.13(+0.93 +0.70%) 
マクドナルド  199.24(+1.23 +0.62%) 
ウォルマート 100.12(-0.17 -0.17%)
ホームデポ  192.24(+0.62 +0.32%)
JPモルガン 110.53(+0.21 +0.19%)
トラベラーズ  146.45(+0.74 +0.51%)
ゴールドマン  197.29(+1.01 +0.51%)
アメックス  117.90(+0.89 +0.76%) 
ユナイテッドヘルス  236.65(+0.22 +0.09%)
IBM  134.11(+0.80 +0.60%)
アップル  190.32(+1.66 +0.88%)
ベライゾン  56.50(-0.06 -0.10%)
マイクロソフト  125.91(+1.64 +1.31%)
インテル  45.61(+0.44 +0.97%)
ファイザー 41.12(+0.46 +1.12%)
メルク  77.75(+0.33 +0.43%)
シスコシステムズ  52.33(+0.31 +0.60%)

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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