ＶＴＨＤ、前期経常を一転12％減益に下方修正

　ＶＴホールディングス <7593> が4月26日大引け後(17:05)に業績修正を発表。19年3月期の連結経常利益を従来予想の82億円→63億円(前の期は71.7億円)に23.2％下方修正し、一転して12.2％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の53億円→34億円(前年同期は37.9億円)に35.8％減額し、一転して10.2％減益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2019年3月期の連結業績につきましては、国内の自動車販売関連事業において、顧客基盤拡大のために積極的に販売台数を伸長させる販売展開を行ったこと等により、売上高は当初計画を上回る見込みとなりましたが、販売台数優先の取り組みが新車粗利の減少につながる等の減益要因となり、営業利益、経常利益は、当初計画を下回る見込みとなりました。加えて、下記<特別損失の計上について>に記載の特別損失等により、親会社株主に帰属する当期純利益についても当初計画を下回る見込みであります。なお、期末配当予想につきましては当初予定の10円のまま変更しない予定であり、5月13日の決算発表時にあわせて正式決議する予定です。<特別損失の計上について>子会社において、業績の進捗が当初計画を下回り、収益性の低下などによる減損兆候が認められたものにつき、回収可能価額などを総合的に検討した結果、2019年3月期の連結決算において879百万円の減損損失（日産サティオ奈良の固定資産とのれんの減損損失677百万円、SCOTTS MOTORS（豪州）の固定資産とのれんの減損損失186百万円、その他15百万円）を特別損失に計上する見込みとなりました。なお、当該会社に関するものを含め、当社の単体決算においても1,766百万円の関係会社株式評価損（日産サティオ奈良1,010百万円、SCOTTS MOTORS（豪州）720百万円、モトーレン静岡36百万円）を計上することになりますが、当該損失は連結決算においては消去されるため、連結決算への影響額は前述の879百万円のみとなります。