ドル円、明日にロングを持ち越せば、大型連休分のスワップが一気に付くのだが上値重い=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/04/25 00:49
 きょうのNY為替市場もドル買いが優勢となっている。ただ、ドル円の上値は依然として重く、直ぐに戻したものの、一時111.70円近辺まで下落する場面が見られた。特に売り材料は見当たらないが、上値が重かったことから、ロング勢のまとまった売りが入ったものと思われる。狭い範囲での値動きが続く中でも次第に112円台が重くなっている気配も見受けられる。

 FXトレーダーからすれば、明日にロングポジションを持ち越せば、大型連休で11日分スワップが一気に付くことから、ロングが入り易い状況にはあるのだが上値が重い。

 ドル買いというよりもイースター休暇明けから欧州通貨の売りが強まっており、相対的にドルが買われているといった雰囲気だ。ロンドン時間にドイツの企業景況感指標が発表になっていたが、弱い内容であった。その一方で4月に入ってからの米経済指標は好調なものが多く見受けられ、FRBの利上げ期待が再び復活するのではとの見方も出てきているようだ。このような中で、FRBとECBなど他国の中銀との格差がドル買いを呼び込んでいる模様。

 市場は今週末の米GDP速報値に注目している。好調な米経済指標の発表もあり、予想を上方修正する動きが相次いでいる。現段階の予想のコンセンサスは2.2%まで上昇しており、予想通りであれば、ここ数年弱い内容が多い第1四半期の米GDPとしてはまずまずの内容。

USD/JPY 111.81

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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