【これからの見通し】イースター前で調整ムード、きょうは米小売売上高などの発表

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/04/18 15:42
【これからの見通し】イースター前で調整ムード、きょうは米小売売上高などの発表

 この後の海外市場では、あすからのイースター連休を控えて調整ムードが広がりそうだ。昨日はドイツ政府が正式に2019年成長見通しを従来の1.0%から0.5%へと引き下げた。これまで同内容が報道されてきたこともあり、また2020年には1.5%成長に持ち直すとの見方もあってユーロ相場は反応しにくかった。英国についてはイースターを挟んで英議会が休会となっており、離脱関連の報道は乏しい状況にある。手掛かり難とあって、これまでのユーロ対ポンドの持ち高を縮小させる動きが観測されている。

 ドル円は小動き。海外市場のイースター休暇に加えて、今年はゴールデンウィークが最大10連休となる。輸出の為替予約注文の思惑もあり、112円台では上値を攻めあぐねている状況。ただ、米中や米欧の通商協議に関連した報道には引き続き注意しておきたい。市場が薄商いとなりやすいだけに、一時的に相場が動いてしまう可能性がありそうだ。

 きょうは休暇前もあって比較的米欧経済指標発表が多くなっている。欧州では、ドイツやユーロ圏の製造業および非製造業PMI速報値(4月)が発表される。英国では、小売売上高(3月)が発表される。米国では、小売売上高(3月)、新規失業保険申請件数(13日までの週)、フィラデルフィア連銀景況指数(4月)、景気先行指数(3月)、企業在庫(2月)など一連の経済指標が発表される。カナダでは、小売売上高(2月)が発表される。

 注目は米小売売上高となりそうだ。今回3月データは、前月比+1.0%、自動車除くコア・前月比+0.7%といずれも前回のマイナス数値から回復することが見込まれている。2月は食品および建設資材が伸びを欠いたことが、予想外のマイナスとなっていた。2月の気候が平年より寒冷だったことがその背景となったもよう。今回の数字で2月の落ち込みが天候要因のみか、すう勢として低下したのかが判断されることに。

 米株式市場では、トラベラーズ、フィリップモリスなどの決算が発表される。米債券市場は午後2時までの短縮取引となる。


minkabu PRESS編集部 松木秀明

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