オーケストラ Research Memo(2):ソリューション事業が急成長し、事業ポートフォリオのバランスが向上

配信元:フィスコ
投稿:2019/04/11 15:12
■事業概要

Orchestra Holdings<6533>はデジタルマーケティング事業、ソリューション事業、ライフテクノロジー事業の3事業を手掛けている。2018年12月期の事業別売上高は、主力事業であるデジタルマーケティング事業が6,216百万円(85.7%)を占めている。次いでM&Aと人材採用により売上・利益とも拡大したソリューション事業が649百万円(8.9%)、ライフテクノロジー事業が389百万円(5.4%)となっている。2017年12月期はデジタルマーケティング事業の割合が9割以上であったが、ソリューション事業の急成長と、ライフテクノロジー事業の堅調な成長で、事業ポートフォリオのバランスが向上している。

1. デジタルマーケティング事業
デジタルアイデンティティが手掛けており、同グループの売上げの約85%を占める主力事業である。次の3つのサービスを中心に、デジタルマーケティングに関するトータルソリューションを提供している。

(1) ディスプレイ広告、リスティング広告などの運用型広告サービスを中心に、動画広告、SNS広告等のインターネットマーケティングサービス
(2) 検索エンジン最適化のためのSEOコンサルティングサービス
(3) サイト制作、ランディングページ制作などを行うクリエイティブサービス

主力は運用型広告サービスである。同社独自のアイデンティティ設計(広告戦略立案時の設計)、ワンストップサービスなどが顧客の評価を受け、既存顧客からのアップセルや新規顧客の紹介などにつながり、市場成長を着実に捉えて伸長している。高い取引継続率によるプラスの成長スパイラルを生かし、継続的安定的に事業を拡大し続けている。今後はマーケティングオートメーション※の領域でソリューション事業とのシナジーを発揮させる計画である。

※マーケティングオートメーション:顧客開拓や関係性の維持において必要なマーケティング活動を可視化・自動化し、顧客ごとの興味関心に応じたコミュニケーションを行うことで、長期的な関係を構築するツール。


2. ソリューション事業
2017年12月期第3四半期より新たに開始した事業である。当事業は開始以来7件のM&Aを行い開発体制の拡充に努めてきた。IT利活用の多様化、高度化に伴い拡大するIT需要を取り込んできており、システム開発・アプリ開発、クラウドインテグレーションを行っている。

3. ライフテクノロジー事業
ライフテクノロジーが主体となり、主にスマートフォン向けアプリの企画開発・運営を行っている。チャット占いアプリ「ウラーラ」、恋愛に特化したチャットアプリ「コイウラ」、メンタルヘルス分野における相談に特化した「メンタルケアーズ」が同社独自の事業である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行)


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