東京株式（前引け）＝急落、一時７００円超の下げで９５％の銘柄が下落

　２５日前引けの日経平均株価は前営業日比６９７円０７銭安の２万９３０円２７銭と急落。前場の東証１部の売買高概算は６億８０００万株、売買代金概算は１兆２１０１億８０００万円。値上がり銘柄数は７９、対して値下がり銘柄数は２０３３、変わらずは２７銘柄だった。

　きょう前場の東京市場はリスクオン一色に染まった。欧米の経済指標を受け世界景気の減速懸念が高まるなか、米長期金利の急低下に伴い逆イールド現象が発生した。これを背景に前週末の米国株市場ではＮＹダウ、ナスダック総合指数ともに大幅安となり、これに追随する形で日経平均も大きく売り込まれる展開となった。為替が１ドル＝１０９円台に入る円高に振れたこともあって主力輸出株をはじめ下げが加速、日経平均は一時７００円を超える下げでフシ目の２万１０００円台を割り込んでいる。値下がり銘柄数は２０００を超え、全体の９５％の銘柄が下落した。売買代金は１兆２０００億円に膨らんだ。

　個別ではソフトバンクグループ<9984.T>、ソニー<6758.T>、任天堂<7974.T>などが値を下げ、ファーストリテイリング<9983.T>の下げも目立つ。日本オラクル<4716.T>が値下がり率トップに売られ、あおぞら銀行<8304.T>も急落、安川電機<6506.T>も大幅安となった。半面、ＺＯＺＯ<3092.T>がしっかり。ディー・エル・イー<3686.T>がストップ高となったほか、ピーエス三菱<1871.T>、システムインテグレータ<3826.T>も値を飛ばした。

出所：minkabuPRESS