[相談コーナー]最先端テクニックに関する個人的な見解(3月22日版)

著者:中原良太
投稿:2019/03/21 11:54

株を徹底解説

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

ここでは、YouTube生放送の、
リスナーさんから頂いた、
質問に回答します。

今回、頂いた質問がコチラ:

====================
これからアベノミクスによる上昇相場も終わると思います。

そう考えると、

中原さんが推奨している
「相場が上がると翌日も上がる」
「相場が下がると翌日も下がる」
という

上昇相場で有利な
「時系列モメンタム戦略(TSMOM)」
よりも、

リスク調整を行う、
「リスク調整後の時系列モメンタム戦略(RAMOM)」
の方が優れていると思うのですが、

中原さんの見解はいかがでしょうか?
====================

中原からの回答:

めっちゃ勉強熱心な方からの質問です。

そもそも「RAMOM戦略」なんていう、
マニアックな戦略を知っているだけでも、
超ハイレベルだと思います。

僕もこの方のご指摘を受けて、
初めてRAMOM戦略を知りました。

さて。

この見解に対する僕の回答は、
「Exactly(その通りでございます)」
です。

とはいえ、

若干、時系列モメンタム戦略について、
誤解なさっている点があるかもしれないので、
少しだけ訂正します。

それと、

この質問内容を見て、
頭の中が「???」となっている方も
居るかと思いますので、

この点についても、
分かりやすく解説します。

まず、訂正から。

質問者さんは、
「時系列モメンタム戦略(TSMOM)は上昇相場で有利」
という話をされていますが、

厳密にTSMOM戦略が有利なのは、
「下落相場」のときです。

上昇相場においては、
つみたて投資と同じように、

株を買い付けて、
放置するだけなので、
特に有利ではないのですが、

一方、下落相場では、

「相場が下がったら翌日も下がる」
「だから、早めのうちに株を売る」
のようにTSMOM戦略では対応します。

つまり、

「下落相場の初動で株を売り抜ける」ことで、
暴落や不安定な相場を乗り切るんですよね。

なので、

「TSMOM戦略は、上昇相場よりも、
下落相場でこそ真価を発揮する!」

と覚えておくと良いでしょう。

次に、「RAMOMって何さ?」と、
疑問に感じている方に少しだけ解説しましょう。

RAMOM戦略とは、
「リスク調整済みの時系列モメンタム戦略」
と呼ばれる手法です。

これを平たく説明すると
「単純にリターンが大きな投資商品」
を選ぶより、

リスクの割にリターンの大きい、
「リスク調整済みリターンの大きな投資商品」
を選ぶ方が、利益を狙えるよ~

という作戦みたいです。
(間違ってたらすんません)

たしかに、

「値動きがゆるやかな株ほど、
株価が上がりやすい!」

ってのは世界的に確認されてますんで、
この作戦は理に適ってますなぁ。

そして、

「値動きがゆるやかな株は、
下落相場で損をしにくい!」

ということが世界各地で確認されてます。

だから、

質問者さんの

「下落相場ではTSMOMよりRAMOMのほうが、
上手く機能するのでは?」

というご指摘は、ごもっともな訳です。

(こんなハイレベルな方が、
リスナーさんにいるってのがすごい…!)

難しい話が続きましたが、要は
「緩やかに上ってる株を買うと有利!」
って話ですんで、

感覚的にでも良いので、
この点を抑えて株取引すると、
お金を増やしやすいんじゃないかと。

そして、

どんなリターンを求めるにせよ、
「リスクとの釣り合いを考える!」
ってことも、

重要な教訓だと言えるでしょうなぁ。

- 中原良太
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想