米中協議と明日のFOMC議事録を控えドル円は様子見気分が強い=NY為替
NY時間に入ってドル売りが優勢となっている。米国債利回りも低下する中、ドル円も戻り売りが優勢となっており、110.60円近辺に伸び悩む動き。東京時間には黒田日銀総裁の国会での発言もあって、ドル円は110円台後半まで上昇したが、111円台は試すことなく伸び悩んでいる。ただ、下押す動きも見られず水準を保っている状況。
今週は引き続き米中貿易協議が今度はワシントンで開催され、木曜日には再び閣僚級協議が行われる予定。米中両国からは楽観的な発言も伝わっているが、具体的な中身はほとんど見えていない。市場もそろそろ具体的な中身を待ちたい姿勢にシフトして来ているのかもしれない。
また、明日はFOMC議事録が予定されている。年内の利上げ停止やバランスシート縮小の早期終了などが、FRBに対する市場の焦点となっている。特にきょうもメスター・クリーブランド連銀総裁の発言なども伝わっていたが、バランスシート縮小の早期終了に関して何らかのヒントが示されるか注目される。パウエルFRB議長はFOMC後の会見で、適切な時期を精査中だと述べていた。
FOMC議事録の内容次第ではドル売りの反応も警戒され、きょうは調整の動きが出ているのかもしれない。
USD/JPY 110.61
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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