19日の中国本土市場概況:上海総合0.05%高で続伸、保険・証券セクターに買い

配信元:フィスコ
投稿:2019/02/19 16:53
19日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.29ポイント(0.05%)高の2755.65ポイントと続伸した。約5カ月ぶりの高値水準を回復している。上海A株指数も上昇し、1.35ポイント(0.05%)高の2885.84ポイントで取引を終えた。

政策期待が強まる流れ。中国の国務院は18日、広東・香港・マカオの経済連携などを強化するベイエリア構想「粤港澳大湾区」の計画要綱を正式発表した。同構想は習近平国家主席が掲げる国家戦略の一つ。要綱では、2022年までに枠組みをつくり、35年の経済圏構築を目標とする方針が示された。ただ、上値は重い。指数は前日に急伸し、約4カ月半ぶりの高値水準を回復していたこともあり、戻り待ちの売り圧力が意識された。

業種別では、保険・証券が高い。中国人民保険集団(601319/SH)が8.0%、中国人寿保険(601628/SH)が3.2%、東方証券(600958/SH)が6.7%ずつ上昇した。ハイテク株も上げが目立つ。通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)はストップ高し、連日で上場来高値を更新した。交通インフラ株、素材株、不動産株の一角もしっかり。

「粤港澳大湾区」に拠点を有する銘柄群も物色される。深セン市金証科技(600446/SH)が6.3%高、広深鉄路(601333/SH)が3.6%高、珠海華発実業(600325/SH)が2.1%高で引けた。

半面、消費関連株は安い。メンズウエア販売チェーンの海瀾之家(600398/SH)が1.6%、乳製品中国最大手の内蒙古伊利実業(600887/SH)が1.5%、白酒メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.3%ずつ下落した。医薬品株、公益株、資源株などもさえない。

一方、外貨建てB株の相場は値上がり。上海B株指数が0.12ポイント(0.04%)高の286.33ポイント、深センB株指数が0.21ポイント(0.02%)高の937.87ポイントで終了した。

【亜州IR】


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