【これからの見通し】ドル円110円の大台を意識、きょうは決め手欠くか
【これからの見通し】ドル円110円の大台を意識、きょうは決め手欠くか
週明けの東京市場では、ドル円は109円台後半での揉み合いから一時109.50割れとなる場面があった。先週末のNY市場では米株高とともに109.89レベルの高値をつけたが、その後は上値が重くなっている。110円の節目水準を前にして、一気に買い進むには決め手に欠けているようだ。
今日発表されたGDP、小売売上高、鉱工業生産など一連の中国経済統計は、いずれも予想からの乖離は小さかった。水準について市場の解釈は分かれそうだが、上海株も香港株もプラス圏推移のままで大きな反応は示していない。
関係者によると、米中は知的財産権問題でほとんど進展していない、と報じられている。週明けの米株先物は売りが先行しているが、前週末の米株大幅高の反動とすれば小さい値動きにとどまっている。ダウ先物は70ドル安となっている。
この後の海外市場では、NY市場はキング牧師生誕記念日のため株式・債券市場が休場となり、手掛かり難。主要な米経済指標発表の予定はなく、ロンドン朝方にドイツ生産者物価指数(12月)が発表される程度となっている。
市場の関心は、メイ英首相が発表するEU離脱代替案の内容となりそうだ。一部報道では、日本時間22日午前零時半からメイ英首相が口頭にて発表するもよう。アイルランド国境問題についての新提案について事前に報じられているが、準備不足は否めない。ただ、手詰まり感が3月29日の離脱期限の延長への思惑を広げやすい面もあり、ポンド相場がネガティブに反応するのかどうかは不透明だ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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