調整局面では先行きのリバウンドを意識した押し目拾い【クロージング】

配信元:フィスコ
投稿:2019/01/16 16:26
16日の日経平均は反落。112.54円安の20442.75円(出来高概算12億株)で取引を終えた。中国の景気刺激策への期待を手掛かりとした米国市場の上昇もあり、小幅に続伸して始まったが、寄り付き直後に付けた20580.25円を高値に下げに転じている。英国のEU離脱案は否決され、野党はメイ政権の不信任案を提出しており、16日に採決が行われる。そのため、これを見極めたいとする模様眺めムードも強かったと考えられる。その他、米企業決算が本格化していることも、手掛けづらくさせている。もっとも、下を売り込む流れにもならず、後場は50円程度の狭いレンジ取引で、20400円を上回っての推移が続いた。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1400を超えており、全体の6割強を占めている。セクターでは、石油石炭、鉱業、パルプ紙、証券、非鉄金属、鉄鋼、海運が軟調。一方で、電力ガス、食料品、水産農林、情報通信、不動産が小じっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>オリンパス<7733>アドバンテスト<6857>が重石に。

日経平均は反落とはなったが、5日線レベルでの底堅さは意識されており、中国の景気刺激策に対する期待から買い戻しの流れは意識されやすいところである。5日線と25日線に挟まれる格好で煮詰まり感が次第に意識されてくることも考えられるため、チャート形状としては抵抗線突破を期待したいところであろう。

また、メリルリンチのファンドマネージャー調査によると、「オーバーウエート」の回答比率から「アンダーウェート」を差し引いた数値が前月の+12%に対して、1月は-1%とマイナスになったようである。日本株の割安感は意識されているものの、米中貿易摩擦への影響が懸念されているとみられる。

そのため、足元で底堅さが意識されているものの、依然として慎重な見方が大勢の中ではロングポジションは積み上がりづらい需給状況と考えられる。外部環境の落ち着きを見極めつつ、調整局面では先行きのリバウンドを意識した押し目拾いのスタンスになろう。

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配信元: フィスコ

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