■業績動向
1. 2019年3月期第2四半期業績概要
EMシステムズ<4820>の2019年3月期第2四半期業績は、調剤システム、医科システムともに課金売上が順調に増加した。加えて5年前に導入したサーバの切り替えタイミングでもあり、医科システムの売上が伸びた。また、社内の業務プロセス再構築に取り組んだこと、各従業員のコスト意識が向上したことでコストダウンに成功し、計画比では増収増益となった。
業績を見ると、2019年3月期第2四半期の業績は、売上高6,594百万円(前年同期比4.1%減)、営業利益1,468百万円(同2.7%減)、経常利益1,787百万円(同2.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,197百万円(同1.4%減)と前年同期比では減収減益となった。
2. 事業別概要
(1) 調剤システム事業及びその関連事業
調剤システム事業及びその関連事業は、売上高は5,263百万円(前年同期比6.4%減)、営業利益は1,365百万円(同3.9%減)と減収減益となった。サービス別に売上高を見ると、初期売上2,020百万円(同18.7%減)、課金売上1,932百万円(同3.6%増)、サプライ売上1,020百万円(同3.9%増)、保守売上289百万円(同0.0%減)である。初期売上が計画を達成、課金売上が順調に増加、ハードウェアの入れ替えが計画どおりで、サプライ販売も好調である。
(2) 医科システム事業及びその関連事業
医科システム事業及びその関連事業は、売上高871百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益122百万円(同59.7%増)となった。サービス別に見ると、初期売上430百万円(同1.8%増)、課金売上232百万円(同20.8%増)、サプライ売上46百万円(同6.8%増)&保守売上161百万円(同16.1%減)である。
販売チャネルが着実に拡大し、MRNの新規導入やリプレイスによりシステム販売件数が増加。課金売上もユーザー数の増加に応じて順調に推移している。
(3) その他の事業
その他の事業は、介護システム事業が、機能追加のタイミングを含む事業戦略の見直しに迫られ、業績貢献ができなかったが、薬局経営事業が順調に推移したことで、売上高513百万円(前年同期比6.5%増)、営業損失17百万円(前年同期は3百万円の利益)となった。
財務の健全化がさらに進歩
3. 財務状況と経営指標
2019年3月期第2四半期における資産を見ると、流動資産は、法人税の納付や期末配当金支払があったものの、売掛金の回収が順調だったことなどで178百万円減少し11,413百万円となった。固定資産は開発に関わるソフトウェア仮勘定の増加等により40百万円増加し、10,340百万円となった。総資産は前期末比138百万円減少し、21,754百万円となった。
負債を見ると、流動負債は1年内返済予定の長期借入金、未払法人税等の減少により521百万円減少し、3,261百万円となった。固定負債は、長期借入金の減少により44百万円減少し、2,013百万円となった。負債合計は、前期末比565百万円減少し、5,274百万円となった。
純資産は、利益剰余金の増加や、ストックオプションの行使ならびに譲渡制限付き株式の付与に伴う自己株式の処分などにより、前期末比427百万円増加し16,479百万円となった。
経営指標について見ると、業績拡大に伴い利益の蓄積が進み、安全性を表す自己資本比率は75.1%へ上昇(前期末は72.7%)した。その他、流動比率も350.0%(同306.5%)へ上昇し、長期借入金の返済により有利子負債比率が2.2%(同4.1%)へ低下するなど、財務の健全化が着実に進んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行)
<SF>
1. 2019年3月期第2四半期業績概要
EMシステムズ<4820>の2019年3月期第2四半期業績は、調剤システム、医科システムともに課金売上が順調に増加した。加えて5年前に導入したサーバの切り替えタイミングでもあり、医科システムの売上が伸びた。また、社内の業務プロセス再構築に取り組んだこと、各従業員のコスト意識が向上したことでコストダウンに成功し、計画比では増収増益となった。
業績を見ると、2019年3月期第2四半期の業績は、売上高6,594百万円(前年同期比4.1%減)、営業利益1,468百万円(同2.7%減)、経常利益1,787百万円(同2.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,197百万円(同1.4%減)と前年同期比では減収減益となった。
2. 事業別概要
(1) 調剤システム事業及びその関連事業
調剤システム事業及びその関連事業は、売上高は5,263百万円(前年同期比6.4%減)、営業利益は1,365百万円(同3.9%減)と減収減益となった。サービス別に売上高を見ると、初期売上2,020百万円(同18.7%減)、課金売上1,932百万円(同3.6%増)、サプライ売上1,020百万円(同3.9%増)、保守売上289百万円(同0.0%減)である。初期売上が計画を達成、課金売上が順調に増加、ハードウェアの入れ替えが計画どおりで、サプライ販売も好調である。
(2) 医科システム事業及びその関連事業
医科システム事業及びその関連事業は、売上高871百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益122百万円(同59.7%増)となった。サービス別に見ると、初期売上430百万円(同1.8%増)、課金売上232百万円(同20.8%増)、サプライ売上46百万円(同6.8%増)&保守売上161百万円(同16.1%減)である。
販売チャネルが着実に拡大し、MRNの新規導入やリプレイスによりシステム販売件数が増加。課金売上もユーザー数の増加に応じて順調に推移している。
(3) その他の事業
その他の事業は、介護システム事業が、機能追加のタイミングを含む事業戦略の見直しに迫られ、業績貢献ができなかったが、薬局経営事業が順調に推移したことで、売上高513百万円(前年同期比6.5%増)、営業損失17百万円(前年同期は3百万円の利益)となった。
財務の健全化がさらに進歩
3. 財務状況と経営指標
2019年3月期第2四半期における資産を見ると、流動資産は、法人税の納付や期末配当金支払があったものの、売掛金の回収が順調だったことなどで178百万円減少し11,413百万円となった。固定資産は開発に関わるソフトウェア仮勘定の増加等により40百万円増加し、10,340百万円となった。総資産は前期末比138百万円減少し、21,754百万円となった。
負債を見ると、流動負債は1年内返済予定の長期借入金、未払法人税等の減少により521百万円減少し、3,261百万円となった。固定負債は、長期借入金の減少により44百万円減少し、2,013百万円となった。負債合計は、前期末比565百万円減少し、5,274百万円となった。
純資産は、利益剰余金の増加や、ストックオプションの行使ならびに譲渡制限付き株式の付与に伴う自己株式の処分などにより、前期末比427百万円増加し16,479百万円となった。
経営指標について見ると、業績拡大に伴い利益の蓄積が進み、安全性を表す自己資本比率は75.1%へ上昇(前期末は72.7%)した。その他、流動比率も350.0%(同306.5%)へ上昇し、長期借入金の返済により有利子負債比率が2.2%(同4.1%)へ低下するなど、財務の健全化が着実に進んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行)
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