東京株式(大引け)=223円高、アジア株上昇追い風に戻り足継続
9日の東京株式市場はリスク選好の流れが続いた。前日の米株高や取引時間中のアジア株上昇を追い風に主力株中心に買われた。ただ、後場後半は利益確定売りが出て日経平均は上値の重さが意識された。
大引けの日経平均株価は前営業日比223円02銭高の2万427円06銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は13億751万株、売買代金概算は2兆3104億7000万円。値上がり銘柄数は1202、対して値下がり銘柄数は861、変わらずは65銘柄だった。
きょうの東京市場は前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が高かったことや、為替が1ドル=108円台後半で足もと円安含みに推移したこと、また取引時間中は中国・上海株や香港株をはじめアジア株が軒並み上昇したことで、投資家のセンチメントが強気に傾いた。米中貿易摩擦の問題も、トランプ米大統領のツイッター投稿などを受け両国の間で交渉が進展することへの期待が高まった。中国関連に位置付けられる機械株が総じて堅調だったほか、相対的に出遅れていた医薬品、水産、食料品などディフェンシブセクターへの買いが目立った。一方、電子部品株の一角などが軟調な動きをみせた。日経平均は2万500円近辺では戻り売り圧力も強く、後場後半に伸び悩んだ。値上がり銘柄数も全体の56%を占めるにとどまっている。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売買代金トップで堅調、任天堂<7974>も上昇した。ファナック<6954>、東京エレクトロン<8035>がしっかり。ZOZO<3092>は物色人気となった。大日本住友製薬<4506>も高い。NCホールディングス<6236>、ネクステージ<3186>がストップ高、JCRファーマ<4552>も値を飛ばした。サムティ<3244>が高く、エムスリー<2413>も商いを膨らませ大幅高。新明和工業<7224>、カネカ<4118>も値を上げた。
半面、ファーストリテイリング<9983>が軟調、日本電産<6594>も冴えない。アドバンテスト<6857>が売りに押され、バンダイナムコホールディングス<7832>も値を下げた。Ubicomホールディングス<3937>が急落、低位株ではディー・エル・イー<3686>、田淵電機<6624>も利食われた。4℃ホールディングス<8008>、シュッピン<3179>も大きく下落した。
出所:minkabuPRESS 株式情報
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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