米国株見通し:中国景気懸念などによるアジア・欧州株安が波及

配信元:フィスコ
投稿:2018/12/14 18:33
S&P500先物       2621.00(-28.50) (18:05現在)
ナスダック100先物  6684.75(-92.75) (18:05現在)

 18時05分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は軟調推移。NYダウ先物は260ドル安程度で推移している。欧州株式市場は全面安。時間外取引のNY原油先物は前日比0.30ドルほどの下落で推移。こうした流れを受け、14日の米株式市場は売り先行で始まりそうだ。

 本日発表された中国の11月鉱工業生産や小売売上高の伸び鈍化を受けて、アジアで株安となり、欧米にも株安が広がる状況になっている。EU首脳会議の最終日であり、合意なきブレグジットへの懸念も強まりそうだ。NY原油先物は、世界的な株安による需要後退思惑やユーロ安による割高感から、軟調推移が見込まれる。

 本日発表となる米経済指標では、11月小売売上高も注目される。伸び鈍化の予想であり、景気減速懸念からは株式市場にはネガティブな材料になる。一方、FRBの来年の利上げペース鈍化はもとより、来週の利上げもどうかとのムードが広がれば株式市場にはポジティブか。

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配信元: フィスコ