不透明感が根強くポンドは上値重い 議会での首相信任投票の可能性も指摘される=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/12/14 02:29

 ポンドはNY時間に入って戻り売りに押されており、ポンドドルは1.26ドル台前半、ポンド円は143円半ばに伸び悩んでいる。きのうメイ英首相は、与党・保守党内の党首としての信任投票に勝利したが、今後の展開は依然として不透明だ。きょうはブリュッセルでEU首脳会談が行われており、メイ首相は、より良い条件をEUから引き出したい意向を示していたが、EU側も再交渉には応じない姿勢を示しており難航しそうだ。

 一部からは今回のメイ首相の勝利で不秩序なEU離脱の可能性は後退したものの、離脱そのものが覆る可能性が高まったとの指摘も聞かれる。

 前日の信任投票で不支持の人数は117名いたが、保守党内の反対勢力が造反し、野党・労働党と組んで議会での首相としての信任投票を求める可能性があるという。そうなれば2回目の国民投票への道が開かれることもあり得るという。

GBP/USD 1.2622 GBP/JPY 143.43 EUR/GBP 0.8997

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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