ユーロドルが下値サポート試す動き フランスにも財政への不透明感=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/12/12 01:02

 NY時間に入ってユーロドルの売りが強まっており1.13ドル台前半まで下げ幅を拡大している。21日線が控える1.1355ドル付近をブレイクし、ストップを巻き込んで下落。12月に入って1.13ドル台前半の水準が強いサポートとなっていたが、その水準を試す動きが見られている。

 ドイツ国債の利回りが下げていることもユーロを圧迫。逆にフランス国債が売られ利回りは上昇しており、ドイツ国債への資金シフトが見られている。リスク回避の動きではある。

 マクロン仏大統領は全土に広がった「黄色いベスト」運動を踏まえ、2019年の燃料税増税を見送っており、EUとの公約だった財政再建も失速しそうだ。仏政府は来年の予算案に大型法人減税を既に盛り込んでおり、財政赤字はGDP比2.8%と、EU規則の上限である3%近くに膨らんでいる。ここに来て、イタリア同様にフランスにも財政への不透明感が強まっている。

EUR/USD 1.1323 EUR/JPY 128.33 EUR/GBP 0.9042

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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