ポンドは下値模索が続く 不信任投票回避でも上げは短期的との見方も=NY為替チェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/11/21 01:57
 ポンドは下値模索が続いている。合意なき離脱とメイ首相の党首に対する不信任投票への警戒感が根強く、ポンドの上値は重い。きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となる中、ポンドドルは1.28ドル割れを試す動きが出ている。

 市場ではもし、メイ首相の党首に対する不信任投票が回避されればポンドはポジティブな反応を示すことが期待されるものの、その場合でもポンドの上げは短期的なものに留まるとの見方も根強い。結局、EU側と合意した離脱案が議会で承認される可能性は低く、もう一段の波乱も警戒されるとしている。

 きょうはカーニー総裁など英中銀理事の発言が伝わっていたが、カーニー総裁はメイ首相が合意した離脱案に賛同する姿勢を示している。合意に盛り込まれた移行期間を歓迎するとしており、移行期間の延長にも留意していると述べた。貿易協定の合意には4年程度かかると指摘したうえで、現在の移行期間は2年弱で、交渉時間が短いと指摘している。また、合意なき離脱の可能性が高まっているとは言わなかったが、その可能性は不快なほど高いと語っていた。

GBP/USD 1.2813 GBP/JPY 144.34 EUR/GBP 0.8890

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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