シンバイオ製薬が続急騰、トレアキシン自社販売への期待で株価は２日間で６割高◇

　シンバイオ製薬<4582.T>が続急騰で９カ月ぶりの年初来高値を更新。前日にストップ高に買われたが、きょうも目先筋の売りをこなし、６０円高の２８６円まで上値を伸ばす場面があった。株価は２日間で６０％以上の上昇をみせた。売買代金も急拡大、午後１時現在で２４０億円弱に達し、ジャスダック市場で群を抜く状況にある。急騰の背景は前日に抗がん剤「トレアキシン」について自社で国内販売に向けた準備を開始したと発表したこと。現在、販売はエーザイ<4523.T>が担当しているが、２０２０年１２月に事業提携契約が満了となることから、自社販売体制を構築する計画で、これにより収益寄与度が高まるとの見方が、投機資金流入の根拠となっている。ただ株価は需給思惑が先行しており、ここ急騰が相次ぐ中小型の低位株物色人気に乗った格好だ。

（注）タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所：minkabuPRESS