突っ込み警戒感から自立反発 22200-22600のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2018/10/16 08:25

突っ込み警戒感から自立反発

●週明け15日のNY株式市場は、地政学リスクや中国の消費低迷に対する警戒感から反落。中国・上海株や日本株が大幅安となったことや、著名記者がトルコのサウジアラビア総領事館で殺害されたとの疑惑を巡る、米国とサウジの関係悪化で地政学リスクに対する警戒感が広がる中で、ディフェンシブセクターが買われダウは一時142ドル高まで上昇。しかしながらアナリストに中国の消費鈍化の影響を受けると指摘されたアップルが下落し、売りが優勢で引ける。

□ダウ工業株    25250.55(- 89.44)▼0.35%
□ナスダック     7430.74(- 66.15)▼0.88%
□S&P500    2750.79(- 16.34)▼0.59%

●本日の日経平均は突っ込み警戒感から売り後は反発と読む。CME日経平均先物の終値は2万2265円で、昨日の東京市場の日経平均終値2万2271円をわずかに下回る水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物(夜間取引)終値は2万2210円。

日経平均株価と上下の節目
 2万2592円 一目窓上限
 2万2504円 200日線
☆2万2271円 昨日終値
 2万2265円 CME日経平均先物
 2万2247円 一目雲下限
 2万1831円 一目(週)雲上限

●ADRでは反発した銘柄が多く、為替が111円70銭台にも拘わらず、CMEは大きく売られずに帰って来た。米国10年債利回りも落ち着いており、米国VIX指数も低下した。本日の日本株は売り一巡後はバーゲンハンターの買いも予想され、一旦反発が予想される。

●幕張メッセでは本日から19日までの日程で家電・ITの国際見本市「シーテック・ジャパン」が開催。

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●今週の主な予定 

16日(火)
中国消費者物価指数(9月)
中国生産者物価指数(9月)
米求人件数(8月)
米鉱工業生産(9月)
米対米証券投資(8月)

17日(水)
英消費者物価指数(9月)
米住宅着工件数(9月)
ブレイナードFRB理事、講演
FOMC議事録(9月25日、26日開催分)
EU首脳会議・夕食会
カナダ大麻合法化

18日(木)
日本貿易収支(9月)
日銀地域経済報告(10月)
黒田日銀総裁、あいさつ
クオールズFRB副議長、講演
セントルイス連銀総裁、講演
EU首脳会議

19日(金)
日本消費者物価指数(9月)
黒田日銀総裁、あいさつ
中国GDP(第3四半期)
中国小売売上高(9月)
中国鉱工業生産(9月)
米中古住宅販売件数(9月)
カーニー英中銀総裁、講演
イタリア中銀四半期経済報告
ダラス連銀総裁、講演
アトランタ連銀総裁、講演

20日(土)
中国新築住宅価格(9月)
アトランタ連銀総裁、講演

※予定は変更することがあります。
配信元: 達人の予想