「知ったら終い」に要警戒…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/09/26 10:45

「知ったら終い」に要警戒…!?

◆主要イベント控え… - 様子見

※ご注意:予想期間は9月27日と表示されていますが、本日(9月26日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


主要イベントを控えた昨日は、全くといっていいほど動きませんでした。
113円突破を試みたドル円は“ワンタッチ”に留まり、しかし“大きく押す”でもなく、112円後半での推移を静かに続けました。

なお懸念された日米通商協議は「基本認識は一致」と見られるものの、「合意形成は先送り(日米首脳会談:26日)」とされました。
このため大きな反応は見られておらず、2000年9月来の好内容を示した米消費者信頼感指数(138.4)と共に、動意を促すことはできませんでした。


◆注目は「経済・金利見通し」 - FOMC

完全に“様子見”に終始している状況といえますが、いよいよ本日はFOMC(米連邦公開市場委員会)を迎えます。
「25bp(0.25%)利上げ」が確実視されるだけに、「前回会合からの相違点(クラリダ米FRB新副議長の見解&高騰する原油相場への認識)」を含めて、注目は「経済・金利見通し」ということになりそうです。


◆「ネガティブサプライズは期待薄」も、「知ったら終い」に要警戒…!?

もっとも「米国経済は至って堅調」「主要懸念も幾分後退」とあっては、「米利上げ観測は揺るがない」…?
このため「大きな修正は期待薄(ネガティブサプライズも望みづらい)」と考えるのが自然ですが、その分「知ったら終い(噂で買って、事実で売る)」の懸念は増大する…?

昨日同様、本日もドル売りオーダーは“113円超にも存在(展開)”している模様です。
「大きくは押さない」「押したとしてもポジション調整の範囲内」との見方は変わりませんが、「ストップロスは誘われづらい」も続く可能性は高そうです。
あとは結果次第ということになりますが、本日は「知ったら終い」により警戒度を高めておきたいところです。


◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:113.632(17/12/21高値)
上値4:113.380(1/8高値)
上値3:113.300(16/12/15~18/3/23の61.8%戻し、ピボットハイブレイクアウト)
上値2:113.176(1/9高値、7/18-19高値、200週移動平均線、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:113.042(ピボット1sレジスタンス、大台)
前営業日終値:112.957
下値1:112.805(ピボット1stサポート)
下値2:112.739(9/25安値、ピボット2ndサポート)
下値3:112.568(ピボットローブレイクアウト)
下値4:112.433(9/24安値、9/18~9/25の38.2%押し)
下値5:112.319(9/18~9/25の50%押し、日足・一目均衡表転換線)


※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:04 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想