ドル円が伸び悩む ナスダックや米10年債利回りが下げに転じる=NY為替チェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/09/21 23:47
 先ほどからドル円が伸び悩んでおり、112.50円付近まで値を落としている。NY時間に入ってメイ英首相の発言が伝わり、合意なき離脱への警戒感が再び市場に高まっている。ポンドが対ドルで急落し連れてユーロも下落。欧州通貨の下げがドル買いを誘発しドル円をサポートしていた。

 ドル円は112.80円付近まで上昇し東京時間の高値をうかがう展開も見られていたが、先ほどから急速に戻り売りが強まっている状況。米株式市場でナスダックや、債券市場で米10年債利回りが下げに転じており、ドル円の利益確定売りを誘っているようだ。

 今週はトランプ大統領が中国への制裁関税の発動を発表するなど、米中貿易問題のエスカレートが伝えられていたが、市場は意外なほど落ち着いた反応を見せ、株式市場を中心にリスク選好の動きが強まっていた。ドル円も円安の動きが強まり、買いが強まったが、週末ということもあり、ここに来て利益確定の動きが出ているのかもしれない。

 112.50円水準を維持して今週を終えられるか注目される。

USD/JPY 112.54

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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