大野芳政:アナリストが教えるレーティング情報を使った短期上昇株発掘法【FISCOソーシャルレポーター】

配信元:フィスコ
投稿:2018/08/21 09:52
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家大野芳政氏(ブログ「証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年8月18日16時 に執筆


株式市場では国内外の証券各社から毎日、多数のレーティング情報がリリースされています。具体的にはアナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い・売り」などのレーティングを付与しています。

リリース直後は一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティング情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうこともありますが、いくつかの条件が合えば人気が継続するものもあります。

そこでレーティング情報を15年間、研究し続けた証券アナリストの「大野芳政」が、リリース直後の値動きが一巡したレーティング情報から1~2週間程度の短期間で注目される銘柄を紹介します。

■JFEHD<5411>
JPモルガン証券が8月16日に投資判断「Overweight(強気)」を据え置き、目標株価を2990円→3400円に引き上げたことが伝わっている。レーティング公開後の寄り付きこそギャップダウンからのスタートと軟調となったものの、一巡後は大陽線を引いて大きく持ち直す動き。こうしたパターンでは同レーティングをゆっくりと織り込みながら息の長い相場に発展することが多く見られる。また、目標株価との乖離が40%と大きいことは魅力的であり、バリュエーション面でもPBRが1倍割れと割安感があることから、物色の矛先が向かいやすいと考えられる。


■新日鉄住金<5401>
三菱UFJMS証券が8月16日に投資判断「Overweight(強気)」を据え置き、目標株価を3550円→3700円に引き上げたことが伝わっている。レーティング公開によるインパクトは限定的。ただし、テクニカル面での強力なサポートラインである2200円処を維持しており、こうしたパターンでは徐々に上値を切り上げていくことが多く見られる。目標株価との乖離も66%と大きいことから2300円処の戻り高値を奪回することができれば、一段高も期待できると考えている。

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執筆者名:大野芳政
ブログ名:証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」


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配信元: フィスコ

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