手掛かり材料難で方向感が出ない 22000-22400のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2018/08/20 08:31

手掛かり材料難で方向感が出ない

●17日のNY株式市場は米中の貿易摩擦解消への期待から続伸。前週末を控えたこの日は前日の大幅高の反動で利益確定がでやすく、序盤の取引で主要指数はマイナス圏で推移。ムニューシン米財務長官がトルコに対する追加措置の可能性を示唆したことからトルコ情勢を巡る警戒感も相場の重石となった。午後に米ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が11月のG20サミットの場で貿易摩擦の解消に向け米中首脳が会談する可能性があると報じると中国事業の比率が高い建機のキャタピラーなどが上げ幅を拡大。貿易摩擦解消への期待から買いが広がりダウは続伸、2月26日以来およそ半年ぶりの高値で取引を終了。

□ダウ工業株    25669.32(+110.59)△0.43%
□ナスダック     7816.33(+  9.81)△0.13%
□S&P500    2850.13(+  9.44)△0.33%

●本日の日経平均は手掛かり材料難で方向感が出ないと読む。CME日経平均先物の終値は2万2260円と、先週末の東京市場の日経平均終値2万2270円と比べ10円安い水準。先週末の大阪取引所の日経平均先物(夜間取引)終値は2万2250円。

日経平均株価と上下の節目
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 2万2397円 200日線
 2万2325円 一目転換線
●2万2270円 先週末終値
 2万2260円 CME日経平均先物
 2万2256円 一目雲上限
 2万2176円 5日線

●ADRはキーエンスが950円高い60780円で帰る

●前週末17日には米格付大手のS&Pとムーディーズが経済情勢が悪化しているトルコの信用格付けをそれぞれ1段階格下げている

●今週の主な予定 

20日(月)
アトランタ連銀総裁、講演
トルコ市場短縮取引

21日(火)
トルコ市場休場(24日まで)

22日(水)
米中古住宅販売件数(7月)
FOMC議事録(7月31日、8月1日開催分)
米中通商協議開催予定

23日(木)
米新築住宅販売件数(7月)
カンザスシティー連銀総裁、講演
年次シンポジウム(ジャクソンホール、25日まで)
米国、中国製品160億ドル相当への関税25%発動
中国、米製品160億ドル相当への関税25%発動

24日(金)
日本消費者物価指数(7月)
米耐久財受注(7月)
パウエルFRB議長、講演

※予定は変更することがあります
配信元: 達人の予想