東京株式(大引け)=12円安、中国景気減速懸念を背景とする欧米株安が重荷

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/08/16 15:31
東京株式(大引け)=12円安、中国景気減速懸念を背景とする欧米株安が重荷  16日の東京株式市場はリスク回避の売り優勢で始まったものの、前場後半に買い戻される流れとなりプラス圏に切り返す場面もあった。その後一進一退の動きで結局大引けは小幅安で着地した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比12円18銭安の2万2192円04銭と小幅続落。東証1部の売買高概算は15億4677万株、売買代金概算は2兆5867億6000万円。値上がり銘柄数は367、対して値下がり銘柄数は1673、変わらずは64銘柄だった。

 きょうの東京市場は、中国の景気減速懸念などが重荷となって朝方はリスク回避ムードの強い展開だった。前日の欧米株安や為替の円高を受け日経平均は寄り付きに200円を超える下げで2万2000円台を割り込んで始まり、一時330円強下落する場面もあった。ところが、前場中ごろに中国商務次官が貿易交渉のために訪米すると伝わると動きが一変、空売り筋の買い戻しを誘発し日経平均は急速な戻り足となり、プラス圏に浮上する局面もあった。ただ上海株市場は戻りが鈍く、リスクオンに切り替わるほどのインパクトはなかった。業種別には銀行や証券株が高かったものの、33業種中29業種が下げる展開で、個別ベースでも東証1部全体の8割の銘柄が下落する売り圧力の強い地合い。なお、売買代金は2兆6000億円弱と今週に入ってからは最大だった。

 個別では、ファーストリテイリング<9983.T>が1000円を超える上昇をみせたほか、ファナック<6954.T>スズキ<7269.T>もしっかり。JT<2914.T>も上値指向、武田薬品工業<4502.T>も反発した。新日本科学<2395.T>が値を飛ばし、日本通信<9424.T>も物色人気。ネオス<3627.T>ブレインパッド<3655.T>などにも買いが流入した。セブン銀行<8410.T>が商いを伴い高く、パーク24<4666.T>も水準を切り上げた。

 半面、資生堂<4911.T>が大きく売られ、コーセー<4922.T>は急落。昭和電工<4004.T>も値を下げた。リニカル<2183.T>が値下がり率トップに売られたほか、ヤーマン<6630.T>ファンケル<4921.T>も大きく下落した。日本カーボン<5302.T>アニコム ホールディングス<8715.T>などの下げも目立つ。ラウンドワン<4680.T>エン・ジャパン<4849.T>なども下値を探る展開に。

出所:minkabuPRESS
配信元: みんかぶ

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