[8月15日版] 日経平均498円高!…この反発ニセモノじゃない?

著者:中原良太
投稿:2018/08/14 20:28

日経平均498円高!…この反発ニセモノじゃない?】

8月14日の日経平均は498円65銭高でした。東証一部の業種別で見ると、全33業種中、33業種すべてが値上がりし、値下がりした業種はありませんでした。

ドカンと下がったかと思えば、こんどはドカンと反発。なんというか、投資家たちが、いろんな情報に「踊らされてる」って感じですね。やはり、原因はトルコリラなんでしょうか。(素人の僕には分かりませんが…汗)

為替についてはシロートの僕ですが、日本株については、少しくらいなら分かります。今のところ、分かっていることを、いろいろと共有しましょう。これから、良いニュースと、悪いニュースを、1つずつお話しします。

まずは、良いニュースから:

東証二部が、依然、割安な状況が続いています。東証二部の株価収益率(PER)は平均で約6倍と、むっちゃ割安です。「割安株は株価が上がりやすい」という論文はいろんなところで公開されています。

だから、いまのうちに東証二部の株を買って、ほったらかしにするだけでも、そこそこ利益を期待できそうですよ。ただし、この投資法は長期投資でしか通用しません。よって、短期で利益を出したい方には、オススメできません。

次に、悪いニュースです:

日経平均やTOPIXが、ふたたび長期線を割れてきました。先週末あたりから割れ込んでいましたが、「相場が反発した後も、長期線を割れこんだまま」という点を、警戒しておいた方がよいです。

なんで、こんなに不安を煽るようなことを言うのかというと、日本株市場は、中長期のトレンドが、その後の値動きに、大きな影響を与えるからです。一般的に、相場が上がっているときは、それからも相場は上がり続けやすいです。逆に、相場が下がり始めると、しばらく停滞する可能性が高くなります。

じっさい、「指数の終値が75日線や200日線を割れこむ」と、一気に相場が冷え込みます。いまの状況が、まさにそうです。だから、しばらく相場の上昇は、期待できないでしょう。うかつに、株を買いすぎない方が良いでしょう。

さて、目先の展望についてですが、14日18時時点で、日経平均先物は弱気に推移しています。この状況が続けば、先物主導で売りが膨らみ、上値の重い1日となりそうです。相場の上昇は見込み薄ですから、利益がでなくても落ち込み過ぎないようにしましょう。

相場が上昇しづらいと考えられる、いまのような状況では、大きく上昇した株ほど、換金のために売られやすいと考えられます。よって、こういった銘柄には、注意しておく必要があるでしょう。

ちなみに、ここ1ヶ月でほとんど下落していない業種は、以下の3業種です。

【ここ1ヶ月でほとんど下落していない業種別株価指数】
◯ 鉄鋼(前月比+6.75%)
◯ パルプ・紙(同+6.39%)
◯ 石油・石炭(同+4.96%)

以上の3業種については、まだほとんど下落していません。これから、換金売りされやすいと考えられます。今のところは、あまり資金を投入せず、様子見しておくのが良いでしょう。…ということで、8月15日も、気を引き締めていきましょ~!
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想