今日の為替市場ポイント:米雇用統計発表前でリスク選好的な円売り抑制も
配信元:フィスコ
投稿:2018/07/06 08:40
5日のドル・円相場は、東京市場では110円29銭まで下げた後に110円70銭まで反発。欧米市場でドルは110円53銭から110円72銭まで反発し、110円67銭で取引を終えた。
本日6日のドル・円は、主に110円台後半で推移か。欧米自動車摩擦緩和への思惑が浮上しているが、日本時間夜に6月の米雇用統計が発表されることから、リスク選好的なドル買い・円売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。
本日発表される6月米雇用統計では、非農業部門雇用者数は、前月比+19.5万人程度、失業率は5月と同じ3.8%と予想されている。非農業部門の雇用者数は5月実績(前月比+22.3万人)を下回る見込みだが、完全雇用の状態に近づきつつあることから、問題ないと判断されそうだ。平均時給の伸び率は5月実績(前年比+2.7%)を上回る+2.8%と予想されているが、インフレ加速につながる3%超の上昇率とはまだ差がある。それでも平均時給の伸びが市場予想と一致した場合、リスク選好的なドル買いが活発となる可能性があるとみられている。
なお、市場関係者の一部は6月雇用統計と同時刻に発表される5月米貿易収支を注目しているようだ。市場予想は−437億ドル程度で赤字幅は4月実績(−462億ドル)から縮小する見込みだが、貿易赤字が市場予想を上回った場合、欧州、アジアと米国の貿易摩擦激化に対する警戒感が再浮上し、ドル売り材料となる可能性がある。
<CS>
本日6日のドル・円は、主に110円台後半で推移か。欧米自動車摩擦緩和への思惑が浮上しているが、日本時間夜に6月の米雇用統計が発表されることから、リスク選好的なドル買い・円売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。
本日発表される6月米雇用統計では、非農業部門雇用者数は、前月比+19.5万人程度、失業率は5月と同じ3.8%と予想されている。非農業部門の雇用者数は5月実績(前月比+22.3万人)を下回る見込みだが、完全雇用の状態に近づきつつあることから、問題ないと判断されそうだ。平均時給の伸び率は5月実績(前年比+2.7%)を上回る+2.8%と予想されているが、インフレ加速につながる3%超の上昇率とはまだ差がある。それでも平均時給の伸びが市場予想と一致した場合、リスク選好的なドル買いが活発となる可能性があるとみられている。
なお、市場関係者の一部は6月雇用統計と同時刻に発表される5月米貿易収支を注目しているようだ。市場予想は−437億ドル程度で赤字幅は4月実績(−462億ドル)から縮小する見込みだが、貿易赤字が市場予想を上回った場合、欧州、アジアと米国の貿易摩擦激化に対する警戒感が再浮上し、ドル売り材料となる可能性がある。
<CS>
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