22000円割れも更なる下値に注意

著者:西村剛
投稿:2018/07/02 16:09

中期的には日経平均株価20000円割れもあり得る

2日の日本株市場は大きく下落しました。日経平均株価は前日比2.2%マイナスの21811円93銭、マザーズ指数は前日比3.1%マイナスの1055.96ポイントとなりました。寄付き前に発表された日銀短観で日本の景気悪化懸念が強まったことや中国株が下落したことを受け日本株も大きく下落しました。

日経平均株価が下値の目安として意識されていた22000円を割り込みました。日経平均株価22000円前後の水準は、22000円という株価の節目や75日移動平均線の22179円など、下値として意識されやすい水準だったのですがあっさりと割り込んできました。次の下値として意識されるのが52週移動平均線の21731円ですが、これもちょっとした悪材料があればあっさり割り込んでくるかもしれません。仮にその水準を割り込んでくるといよいよ日経平均株価20000円が下値の目安となってきそうです。仮に日経平均株価が20000円まで下がると仮定すれば今の水準からまだ8%も下がることになります。目先株価が下がったからといって値ごろ感だけで株を買うのは危険でしょう。

またマザーズ指数に関しては6月26日に付けた年初来安値を更新しそうな勢いになっています。マザーズ指数の安値更新により個人投資家の投資家心理もかなり冷え込んでいる状況です。マザーズ銘柄やジャスダック銘柄は大型株以上に十分に注意する必要があるでしょう。

今のような投資家心理が冷え込んだ状況ではちょっとした悪材料で株価が急落する可能性があります。十分に注意してトレードに臨みましょう。以上により3日の日経平均株価は小幅安と予想します。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想