ポンドは上げ維持できず 明日は英MPC=NY為替チェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/06/21 04:07
 NY時間の終盤に入ってポンドドルは戻り売りに押されており、1.31ドル台後半で推移している。ポンド円はドル円が上げ幅を伸ばしていることから145円台半ばの水準が維持されている状況。

 NY時間の序盤には英下院が上院が提案したEU離脱法案修正案を否決したことでポンド買いが強まった。上院はEUとの合意、あるいは合意が成立しない場合の対応について、議会による「意味ある採決」の実施を盛り込んだ修正案を提案していた。EU離脱交渉においてメイ首相の手足を縛る内容で首相は拒否する姿勢を示していたが、今回もメイ首相による与党・保守党内の説得が奏功した模様。ただ、ポンドドルは1.32ドル台に上昇したが、維持できていない。

 明日は英中銀金融政策委員会(MPC)が予定されている。政策は据え置きが濃厚だが、声明などで8月のヒントが示されるか注目される。8月利上げの可能性が示唆されるようであれば、ポンドは買いが強まる可能性もある。一方で無ければポンドは下値を探る可能性も一方でありそうだ。

 このところの英経済指標は第1四半期の減速から回復の兆しも示す内容も発表されている。しかし、実際のところは、まちまちというのが実際のところ。市場もその状況を反映して8月利上げの確率は50%程度で推移している。ひとまず明日、決着が付きそうだが、いずれにしろ、ポンドは動きそうだ。

GBP/USD 1.3186 GBP/JPY 145.57 EUR/GBP 0.8786

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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