米中貿易戦争の警戒感強まる 22600-22900のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2018/06/18 08:44

米中貿易戦争の警戒感強まる

●先週末15日のNY株式市場は、中国との通商摩擦が貿易戦争懸念でダウは4日続落。トランプ米政権は知的財産侵害の制裁として25%の追加関税を課す総額500億ドル(約5兆5千億円)の中国製品のリスト1102品目を公表し、内340億ドルに相当する818品目は7月6日に関税を発動すると表明。中国が報復措置をとれば追加関税を課すとも付け加えた。中国は「同様の規模と威力」の関税で対抗すると応じ、総額500億ドル相当の米製品659品目に対し25%の輸入関税を課すと表明。うち自動車や農産物など340億ドル分については7月6日から適用するとした。ダウは一時280ドル安まで下げ幅を拡大。ただ発動まで約3週間あり、交渉により貿易戦争が回避できる思惑もあり指数は下げ幅を縮小。

●本日の日経平均は米中貿易戦争の警戒感強まる展開と読む
CME日経平均先物の終値は2万2765円で、先週末の東京市場の日経平均終値2万2851円と比べ90円ほど安い水準。先週末の大阪取引所の日経平均先物(夜間取引)は2万2780円で終了。

●ARDでは住友電工が35円高の1727円で帰る

日経平均株価と上下の節目

●2万2851円 先週末終値
 2万2847円 5日線
 2万2765円 CME日経平均先物
 2万2740円 一目転換線
 2万2662円 窓下限(6月6日高値)
 2万2653円 25日線

●今週の主な予定

18日(月)
日本貿易収支(5月)
ドラギECB総裁、講演
アトランタ連銀総裁、講演
ウィリアムズ氏、NY連銀総裁に就任
上海・香港市場は休場

19日(火)
メルカリ東証マザーズに上場
米住宅着工件数(5月)
ドラギECB総裁、講演
セントルイス連銀総裁、討論会出席

20日(水)
日銀議事録(4月26日、27日分)
米中古住宅販売件数(5月)
タイ中銀政策金利
フィリピン中銀政策金利
ブラジル中銀政策金利
黒田日銀総裁、あいさつ
ドラギECB総裁、パウエルFRB議長、討論会出席

21日(木)
英中銀政策金利
米景気先行指数(5月)
カーニー英中銀総裁、講演
ユーロ圏財務相会合
FRB、銀行のストレステスト結果公表

22日(金)
日本消費者物価指数(5月)
独・ユーロ圏製造業PMI速報値(6月)
EU財務相理事会
OPEC総会

24日(日)
トルコ大統領選、総選挙

※予定は変更することがあります
配信元: 達人の予想