NY安を嫌気し売り優勢 22500-22900のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2018/06/14 08:53

NY安を嫌気し売り優勢

●13日のNY株式市場は、今年の想定利上げ回数が4回に増えたことや貿易摩擦の激化でダウは続落、ナスダック指数は4日ぶりに反落。注目のFOMCで米連邦準備理事会(FRB)は0.25%の利上げを決定。FOMCメンバーによる今年の利上げ見通しが計3回から4回に上方修正されたことや、「金利は当面の間、長期的に通常とみる水準を下回るだろう」とする文言を削除したことに市場は反応。長期金利が急上昇し一時3週間ぶりに3%台に乗せた。パウエルFRB議長は政策金利を正常な水準に戻すことが最善の道だと述べた一方、「FRBが中立金利だと考える水準の圏内に比較的早期にたどり着くだろう」とし、利上げの打ち止め時期を見据えた発言で売り弱まるが、中国からの輸入品に対する追加関税が明日にも発動する可能性があり再び売りが優勢になる。


●本日の日経平均はNY安を嫌気し売り優勢と読む
CME日経平均先物の終値は2万2780円で、昨日の東京市場の日経平均終値2万2966円と比べ190円ほど安い水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物(夜間取引)終値は2万2790円。

●ARDでは三菱地所が42円安の1973円、小野薬品が54円安の2582円と目立つ

日経平均株価と上下の節目
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 2万3002円 戻り高値(5月21日終値)
●2万2966円 昨日終値
 2万2833円 5日線
 2万2825円 6月SQ値
 2万2780円 CME日経平均先物
 2万2662円 窓下限(6月6日高値)
 2万2640円 25日線

●日銀は本日から2日間の日程で金融政策決定会合を開催。
また、新月でイスラム圏ではラマダン(断食月)が終了。

●今週の主な予定

14日(木)
豪雇用統計(5月)
中国小売売上高(5月)
中国鉱工業生産(5月)
EBC政策金利、ドラギECB総裁会見
米小売売上高(5月)
米輸入物価指数(5月)

15日(金)
日銀政策金利、黒田日銀総裁会見
ロシア中銀政策金利
米鉱工業生産(5月)
米対米証券投資(4月)

※予定は変更することがあります




配信元: 達人の予想