【これからの見通し】ドル高基調継続も新規材料にはやや乏しい

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/06/06 15:55
 ドル円は高値圏推移が続いており、110円超えを意識する展開となっている。
 下値しっかり感が強く、地合いは堅調も、昨日頭を抑えた110円近辺の売りが依然として意識されており、高値買いには慎重な動き。
 110円を行使価格としたオプション取引に絡んだ売りも意識されている。
 この後は、21時半の貿易収支が注目されているが、同指標の経済や政治に与える中長期的なインパクトはともかく、指標発表直後に相場に大きく影響を与えたのは1990年台までがメインであり、近年は影響が小さいこともあり、どこまで影響が出てくるのかは微妙。

 もっとも、期待は上方向。下がったところでのドル買い円売りの意欲が継続しており、下値を買いきれなかった参加者の見切り買いが出そう。

 ユーロ、ポンド、豪ドルなどは基本的に堅調な動き。ユーロは昨日報じられた来週の理事会での緩和政策終了に関する議論を行うとの見通しが支えとなっているが、1.1750からを買い上げるには至っていない。対円でもしっかりでユーロ円は128円90銭台まで。ドル円が上値をトライする流れを強めると、大台を超えて130円へ。

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

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