東京株式(大引け)=183円高、イタリア政局懸念の緩和を受け反発

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/05/31 15:53
東京株式(大引け)=183円高、イタリア政局懸念の緩和を受け反発  31日の東京株式市場は、前日の欧米株上昇を受けてリスクオフの巻き戻しが入り切り返しに転じた。日経平均株価は終盤に230円を超えて上昇する場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比183円30銭高の2万2201円82銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は22億6414万株、売買代金概算は4兆4333億6000万円。値上がり銘柄数は1200、値下がり銘柄数は796、変わらずは88銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が総じて高く、米国株市場ではNYダウが300ドルを超える上昇をみせたことなどを受け、主力株中心に広範囲に買い戻された。イタリアの政局に対する警戒感がやや後退したことが株価押し上げの背景となっている。ただ前場取引時間中に、外国為替市場で円高に振れたことから、全体の上値は重かった。後場に入るとドルが買い戻されるのを横目に日経平均も上げ足を強めた。原油市況の急反発を背景に石油関連が買われたほか、精密機器や自動車セクターなども上昇した。一方、空運や海運、紙パルプセクターなどが売りに押された。引けにかけてMSCIの銘柄定期入れ替えに伴う売買が加わったことに絡んで、日経平均は一段高となる場面があった。全体売買代金は4兆4000億円と急拡大、2月7日以来の大商いとなった。

 個別では、資生堂<4911.T>が値を飛ばし、東海カーボン<5301.T>も高い。花王<4452.T>キリンホールディングス<2503.T>なども上昇した。オプトホールディング<2389.T>が急騰、TATERU<1435.T>レノバ<9519.T>も大きく値を上げた。イントラスト<7191.T>インフォマート<2492.T>が買われ、CKD<6407.T>住友大阪セメント<5232.T>なども物色人気に。サイボウズ<4776.T>も上値を追った。

 半面、サイバーエージェント<4751.T>が軟調、第一三共<4568.T>も下落した。東京センチュリー<8439.T>大成建設<1801.T>も下値を探った。丸和運輸機関<9090.T>が急落、gumi<3903.T>も大きく値を下げた。日本テレビホールディングス<9404.T>三浦工業<6005.T>が売られ、川崎汽船<9107.T>も安い。ヤーマン<6630.T>シャープ<6753.T>なども下落した。

出所:minkabuPRESS
配信元: みんかぶ

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