アウトソーシング---1Qは営業利益が44.3%増。1Qとして9期連続で売上・各利益とも過去最高を更新

配信元:フィスコ
投稿:2018/05/07 08:50
アウトソーシング<2427>は1日、2018年12月期第1四半期(18年1-3月)連結決算(IFRS) を発表した。売上収益が前年同期比25.8%増の631.98億円、営業利益が同44.3%増の20.50億円、税引前利益が同56.2%増の19.35億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同118.0%増の11.86億円となった。

国内技術系アウトソーシング事業は、KENスクールを活用した未経験者を教育して配属するスキームが順調に進捗し、採用コストを抑制しながら採用人数を伸ばすことにより、好調な輸送機器メーカー向けに加えて、メーカーの生産変動の影響を受けにくくするための重点分野であるIT分野や建設分野も順調に業容拡大した。一方、利益面では、この未経験者スキームが順調なため、計画を上回るコストを投じて採用・教育費用をかけているため一時的に利益を圧迫しているが、順次配属することにより投資回収は進捗している。

国内製造系アウトソーシング事業は、国内生産は堅調に推移したうえ、労働者派遣法の改正に伴う期間工から派遣活用への転換ニーズに対し、PEOスキームの戦略が順調に進捗して増員することにより、製造派遣・請負は順調に業容を拡大した。
管理業務受託は、メーカーの自社雇用の期間工活用ニーズは低調であったが、顧客メーカーの外国人技能実習生の管理等を代行するビジネスにも本格的に進出した。
また、期間工の有料職業紹介は、期間工採用に向けた新規取引先の獲得は低調だったが、既存顧客における生産動向を受けて安定したニーズがあり、堅調に推移した。

国内サービス系アウトソーシング事業は、製造系とは異なり景気変動の影響を受けにくい米軍施設向け事業やコンビニエンスストア向け事業等を推進しているが、特に米軍施設向け事業において、前期4月よりアメリカンエンジニアコーポレイションがグループ入りしたことが大きく貢献し、大幅に業容拡大して主力事業に成長し、前期の赤字から一転して大きな利益を計上した。

海外技術系事業は、豪州や英国といった先進国での安定的な公共向けを中心としたIT等の技術系アウトソーシング事業が順調に進捗し、大幅な増収増益となった。

海外製造系及びサービス系事業は、各国における需要は非常に高く、法改正の影響を受けたドイツ以外の各社で順調に業容拡大を図るとともに、ドイツも2月以降上昇トレンドに戻っている。また、景気変動の影響を受けにくく安定している公共関連も豪州及び欧州にて拡大しており、大幅に業容を拡大させて国内セグメントに比肩する主力事業に成長した。

その他の事業は、自動車部品の開発・販売事業、特例子会社での障がい者による事務のシェアードサービス事業及び手話教室事業等はそれぞれ堅調に推移した。

2018年12月期通期の連結業績予想は、売上収益が前期比26.0%増の2,900 億円、営業利益が同21.5%増の138億円、税引前利益が同23.1%増の128億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同11.7%増の69億円とする期初計画を据え置いている。
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配信元: フィスコ

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