(1921)巴コーポレーション
四季報によると、柱の鉄構建設は受注選別で採算改善。不動産賃貸も安定貢献。営業利益は向上。特配込み8円配。19年3月期は豊洲のビルなど賃貸が堅実。鉄構建設は受注残高水準。水泳会場など東京五輪関係で稼ぐ。選別受注効果で営業増益続く。増配期待。労務費上昇、資材高あり受注選別継続。ポスト五輪の20年3月期はオフィスビルなど東京再開発関連でしのぐ方針。
2月13日発表時点。2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益+8.9%の30億円、経常利益+15.0%の34億円の増収・増益の見通し。昨年11月13日時点で、5月17日時点、8月10日時点の営業利益20億円から30億円へ、経常利益23億円から34億円へ上方修正。
2012年11月8日の217円を安値に、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされてゆるやかな上昇トレンド(A)を継続中。この中で2013年9月17日の650円まで上昇後、下降トレンド(B)へ転換。この下降トレンド(B)の中の下げきったところで、2016年2月12日に295円で底打ちとなり、ここを安値に安値圏での三角保ち合い(C)を形成しました。この三角保ち合いの煮詰まったところの11月9日の314円を安値に下降トレンド(B)を上放れし、2017年4月14日の327円の押し目を入れて急騰し、12月18日の731円をつけました。12月19日には647円で売転換となり、今年の2月6日の524円まで下げて、2月28日の630円まで反発し、もみあいとなっています。
(4005)住友化学
四季報によると、石油化学は市況上昇が貢献。好採算の医薬品が抗精神薬中心に拡大し営業益反発。19年3月期は汎用樹脂続伸。リチウムイオン電池用セパレーターの出荷増加。海外グループ企業も好調で最高益更新。四国電力など4社と合弁で新会社設立し愛媛工場内にLNG基地を共同建設、火力発電所にガス供給。大日本住友製薬のゲノム科学研究所の機能を当社に移管。
2月6日発表時点。2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益+37.7%の1850億円、経常利益+29.0%の2150億円の増収・増益の見通し。
昨年の11月1日時点で、8月1日時点より営業利益1150億円→1850億円、経常利益1850億円→2150億円と上方修正。2月6日発表は11月1日発表と変わらず。
2012年の186円を底値に、11月13日の203円を2点底としてアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成しました。この中で2015年6月16日の798円を1番天井、12月2日の742円を2番天井として下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンドの中で、いったん上昇トレンド(A)にサポートされてもみあうものの、ここを切って2016年7月8日の396円、8月4日の399円と2点底をつけました。ここから角度の大きい上昇トレンド(C)へ移行し、中期の上昇トレンド(A)を回復し、今年の1月9日に882円と2015年6月16の798円を上回る高値更新となりました。その後、日経平均の急落もあり大きく下げています。
(9972)アルテック
四季報によると、収益柱の商社事業はICカード・タグ関連機械は物流企業の需要多く好調だが、印刷・食品関連機械は部門利益伸びない。プリフォーム事業は中国市場の競争激しく苦戦続く。商圏開拓への人員増と展示会強化費用負担が重く、営業減益に。技術スタッフ増員し搬送ロボットで物流系攻める。大手コンビニの『無人レジ』普及にICタグ製品活用を推進。
1月12日発表時点。2018年11月期本決算予想は、2017年11月期比で営業利益-21.1%の5億円、経常利益は-38.8%の4億円の減収・減益の見通し。2017年11月本決算は2016年11月期比で大幅増収・増益となったことで、2018年11月期は一服しているところです。
同社は、包装、印刷関連など特殊産業機械の総合商社であり、ICタグ関連として買われています。今後、ICタグを利用するコンビニ、小売店多く業績の伸長が見込まれます。
2012年10月11日の146円を安値に、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされ、2013年4月2日の160円を2点底に上昇トレンド(A)を形成し、7月11日には464円まで上昇しました。ここから下降トレンド(B)入りとなり、2016年6月24日の119円で底打ちとなり、上昇トレンド(C)へ転換しました。この上昇トレンド(C)の中で、2017年9月6日の215円を安値に大幅上昇となり、下降トレンド(B)を上にぬけて、今年の1月12日には470円となって2013年7月11日の464円の高値を更新しました。当面は、ここをピークに2月14日の293円まで下落し、反発となって3月22日には437円まで上昇して押し目を入れています。
(6217)津田駒工業
四季報によると、繊維機械はインドでは新税制導入影響が上期前半で落ち着き回復歩調。中国も過剰設備の整理が進捗し新型機の需要復調。炭素繊維関連機械も着実。採算よい工作機械は国内外の自動車向け堅調。営業益向上。営業外の持分損縮小。復配か。工作機械は野々市工場で研削盤等導入し増強。繊維機械は更新投資中心、バングラデシュや台湾向け輸出開拓へ。
1月18日発表時点。2018年11月期本決算予想は、2017年11月期比で営業利益+60.8%の10億円、経常利益+180.9%の10億円の増収・増益の見通し。
2012年10月15日の92円を安値に、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成するが、この中で2013年5月20日の235円の高値をつけて下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンドの中で、安値を更新する動きとなり、2016年2月12日の83円を底値に上向きの先細三角形を形成しました。この煮詰まったところの2017年12月6日の183円を安値に業績上方修正期待から上放れとなり、今年の1月22日に329円まで上昇。その後、買われ過ぎかと日経平均の急落につれ安する動きとなりました。
(5363)TYK
四季報によると、客先生産好調で鉄鋼向け耐火物、セラミックスとも上振れ。原材料費上昇も想定以下。前号比で営業増益幅拡大。19年3月期は鉄鋼向けが日欧で好調持続。米国は新規客獲得で上乗せ。原料高は値上げで相殺。営業益高水準続く。連続増配期待。多治見製作所のトンネル型焼成炉刷新が18年秋完了、生産性向上。海外は市場成長続くインドでの販路開拓に注力。
2月13日発表時点。2018年3月期本決算予想は、2017年3月期比で営業利益+61.0%の21.4億円、経常利益+63.6%の24.4億円の増収・増益。昨年の11月14日時点より、営業利益は17.9億円→21.4億円、経常利益21.3億円→24.4億円に上方修正。
円高がマイナス要因ですが、足元の業績は好調で2018年3月期の業績見通しは上方修正されています。下値不安は限定的と思われ、短期の上下動を狙う銘柄となります。
日経平均の下げによるつれ安の程度にもよりますが、1つ目のレンジ 390~450円、2つ目のレンジ 360~430円となります。
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