相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2016/09/02 17:58

(5603)虹技

 四季報によると、自動車用プレス金型鋳物は中国で好調持続。ただ、工作機械や建機向けが冴えない。下水道鉄ぶたや電線共同溝用鉄ぶたなど小型鋳物も軟調。原料のスクラップ価格上昇見込む。創業100周年記念配。 中国は自動車向け金型鋳物の生産能力増強、岡谷鋼機と合弁で江蘇省に製造・販社設立。20年度売上30億円計画。国内は電線地中化による鉄ぶた需要増にらむ。

7月29日決算発表。2017年3月期予想は、前期比、営業利益-7.3%、経常利益+10.2%だが5月9日時点での予想を上方修正している。足元の業績は好調で割安感あり。

2013年から2014年にかけての三角保ち合い(A)の中で、2014年5月22日の183円を安値に6月26日の211円で買転換となって上放れし、7月14日に295円まで上昇しました。ここをピークに11月4日の199円まで押し目を入れて、12月3日の238円まで反発するものの、下降トレンド入りとなって下向きの先細三角形(B)の下げ型となりました。この中で今年の2月12日の149円を安値に反発し、上放れとなって7月25日の194円まで上昇後、ゆるやかな上昇トレンド(C)となったあと急騰し、8月2日には285円までの長い上ヒゲを出して8月18日の195円まで下げリバウンドの形になりつつあります。

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(7864)フジシールインターナショナル

 四季報によると、国内はソフトパウチ続伸、宇部工場の償却こなす。スイスPAGO社なお手こずるが、火災事故のポーランドは下期正常化。外注・航空輸送費など応援負担終息へ。ASEANも黒字定着し最高益。増配。不採算品圧縮、材料統合進める。欧州内の生産分担も見直し。詰め替え用パウチを欧米でも積極提案。医薬品の受託包装を中長期100億円(前期15億円)へ。

8月14日決算発表。2016年3月期は、前期比で営業利益、経常利益ともにやや下方修正で着地。

2017年3月期予想は、2016年3月期比、営業利益+14.9%、経常利益+25.0%と増収・増益に回復。

2014年8月7日の2820円を安値に、上値、下値を切り上げ大きな上下動をしながら上値を試す動きとなり、2015年8月10日の4595円の高値をつけました。ここでピークとなって急落し9月29日には3305円まで下げ、ここから反発するものの11月4日の4250円を戻り高値にして、下降トレンド(A)を形成しました。この中で今年の1月21日に3290円の安値をつけたあと、上値、下値を切り上げる上下動となって、6月2日に4435円の戻り高値更新となりましたが、5月の決算発表を受けて失望売りとなり、6月24日に3370円まで下げ、7月29日に4085円まで上昇して8月4日の3650円まで押し目入れてもみあい8月29日に3910円で買転換となっています。

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(4091)大陽日酸

 四季報によると、IFRS移行でのれん償却なくなり営業益大きくカサ上げ。国内産業ガスは数量前期並みだが、電力コスト下がる。海外は北米、アジア・豪とも買収で地盤拡大。訪日客需要で魔法瓶のサーモス活況。増配。新日鉄住金の八幡、JFEの西日本製鉄所で酸素・窒素のオンサイト供給を受託。国内で久々の大型案件。海外は北米、オセアニア等で現地同業の買収を継続。

8月4日決算発表。2017年3月期予想は、前期比、営業利益で+19.9%、経常利益で+12.8%の増収・増益の見通し。伸び率は低下してきているが2014年3月期より4期連続の増収・増益。

2013年の10月8日の603円を安値にゆるやかな上昇となっていましたが、2014年10月17日の915円を安値に急角度の上昇となって2015年3月3日には1950円まで上昇しました。ここをピークに上昇トレンド(A)を切って7月10日の1351円まで下落し、8月11日の1783円まで自律反発するも、2番天井となって急落し9月29日には1099円まで下落しています。この中で今年の6月24日に791円の安値をつけ、下値を切り上げる形となって8月29日に1000円で買転換となって下降トレンド(B)を上にぬけるかどうかとなってきています。

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(6590)芝浦メカトロニクス

 四季報によると、FPD製造装置は液晶関連が低調でも有機EL用は順調増。採算よい半導体製造装置も台湾ファウンドリー向けが復調。メモリメーカーの投資活発化も追い風。ただ円高は逆風で、営業益は微増程度。 成熟分野の棚卸資産の売却や評価減を今期も継続実施、財務体質の改善進める。需要増が見込まれる有機EL向けは新製品の開発や既存製品の改良を強化。

7月28日決算発表。第一四半期業績は、増収・増益、2017年見通しは、営業利益は前期比+0.7%、経常利益は-6.2%であるものの、1株純資産317円は割安感があります。市場人気の高いテーマである有機EL関連の面を持っています。

2013年2月4日の211円を安値に上昇トレンド(A)を形成し、この中で2014年7月8日の348円、9月5日の372円、11月28日の384円と順上げの三尊天井をつくり、下落に転じて下降トレンド(B)へ移行しました。この中で2015年8月25日の191円の安値をつけて10月28日の265円まで戻したあと、再下落となり今年の2月12日には170円と2013年の安値を切る動きとなりました。その後の動きは、265円を高値、170円を安値とする三角保ち合い(C)となり、この中で6月27日の179円を安値に反発し、三角保ち合いを横にぬけて210~220円のボックス(D)となり、8月24日の207円を安値に反発となって8月30日に234円で買転換となってボックスを上放れしました。

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(5480)日本冶金工業

 四季報によると、ステンレス一般材は国内の自動車、建設関連が若干上向くが輸出の不振続く。高機能材は海外エネルギー向けがやや回復。原料のニッケル相場が落ち着き、製品と原料との価格スプレッド改善。営業益急反発。投資有価証券売却益なくなる。高ニッケル耐食合金で幅広のコイルの製造に成功、17年度には本格的に販売予定。高機能材は環境関連軸に営業深耕。

7月29日決算発表。2016年3月期は、前期比で営業利益-18.4%、経常利益-59.9%と大幅下方修正で着地。

2017年3月期は、2016年3月期比で営業利益+48.8%、経常利益+167.2%と急回復の見通し。

2013年9月24日の400円をピークに2014年2月4日の225円まで下落のあと、三角保ち合い(A)となりました。この中で7月23日の366円を高値に三角保ち合いを下放れとなって下降トレンド(B)へ移行し、この中で今年の2月12日の94円の安値をつけました。ここから反発に転じ5月11日には下降トレンド(B)を上にぬけて162円まで上昇、ここから7月8日の111円まで下げたあと戻りに転じています。

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配信元: みんかぶ株式コラム