相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2016/04/08 18:05

(1720)東急建設

 四季報によると、渋谷再開発、官公庁向け土木など豊富な手持ち工事を消化。粗利率改善。増額で営業益大幅続伸。連続増配。17年3月期も受注環境良好続く。採算重視を継続。渋谷再開発軸に手持ち工事は高水準。建築、土木ともに粗利率改善。連続最高益。
北海道新幹線延伸で野田追トンネル南工区をJV受注。仙台空港の運営権売却先に当社含む企業グループが決定。
2月8日決算発表。2016年3月期予想は営業利益、経常利益ともに上方修正。
2013年7月1日に242円で買転換となって急騰し、9月18日の800円まで上昇。その後、調整入りとなって2014年3月3日の381円まで下落し、ゆるやかな短期の上昇トレンド(A)となったあと、10月17日の470円を安値に角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行しました。この中で2015年8月18日の1170円、9月1日の1175円とダブル天井をつけ上昇トレンド(B)を下に切って10月13日の1018円を戻り高値とする下降トレンド(C)となりました。この下降トレンド(C)中で今年の1月21日の731円で底打ちとなり、800円水準まで反発し2月15日に823円で買転換となってもみあいましたが、2月8日の上方修正を受け下降トレンド(C)を上放れとなり、3月24日には970円まで上昇しました。

<a href=(1720)東急建設" width="350" height="400" class="alignleft size-full wp-image-55301" />

(9310)日本トランスシティ

 四季報によると、国内輸送は減速。が、国際複合物流が伸長。人件費増あるが営業増益に。退職給付引当見直しで特益計上。17年3月期は国内輸送は足踏み続く。米国、東南アジアなど国際複合物流は堅調だが、仕分けなどの委託費用増。営業益横ばい圏に。
国際輸送は通関手続きも併せた一貫輸送体制強化。国内の物流増強で埼玉県幸手に物流センター新設。関西も拡充。
2月9日決算発表。2016年3月期予想は増収・増益変わらず。
2012年6月13日の235円、11月14日の244円を2点底にアベノミクス相場がスタートし、上昇トレンド(A)を形成。この中で2013年3月5日の428円まで上昇後、いったん調整入りとなり6月14日の278円まで下げてもみあい、2014年4月11日の298円を2点底にして、角度の大きい短期上昇トレンド(B)へ移行しました。この中で2015年8月10日の506円をピークとし、11月24日の498円を2番天井にして、急落となり短期の上昇トレンド(B)と中期トレンド(A)を切って今年の2月12日には310円の安値をつけました。下げすぎの割安感から反発となり、戻したところでもみあって3月28日に398円で買転換となっていましたが日経平均の急落につれ安してきました。

<a href=(9310)日本トランスシティ" width="350" height="400" class="alignleft size-full wp-image-55302" />

(1916)日成ビルド工業

 四季報によると、システム建築がコンビニ店向けに好調。立体駐車場も伸長。昨12月のマンション一棟売りもあり大幅増益。17年3月期は京都マンション(60億円弱)消え、開発は大幅反落だが、主力のシステム建築が好調持続。駐車場も加勢し営業益小幅増加。
横浜で用地取得し、ホテル開発に向け計画推進。タイ、インドネシアで駐車場案件を受注。海外強化の基盤づくり進む。
2月10日決算発表。2016年3月期業績予想は営業利益、経常利益、前期比2ケタ増変わらず。
2012年11月13日の152円でアベノミクス相場がスタートするものの、2013年の5月7日の221円を高値に反落となり、6月7日に141円の安値をつけ、ここが2点底となって上昇トレンド(A)を形成しています。この中で2014年10月14日の253円を安値に角度の大きい上昇となって2015年8月18日に442円の高値をつけました。ここをピークに調整となって今年の1月21日の335円、2月12日の330円と2点底となり、ここからの反発で短期の下降トレンド(B)を上にぬけて、3月24日に417円の戻り高値をつけました。

<a href=(1916)日成ビルド工業" width="350" height="400" class="alignleft size-full wp-image-55303" />

(8005)スクロール

 四季報によると、衣料は暖冬も響き苦戦。雑貨も夏カタログ刊行やめ縮小。ただ採算改善。独自の化粧品が伸長。会社計画なお慎重。17年3月期も国内ドラッグストアや海外代理店経由も含めて化粧品が拡大。引き続き広告宣伝費の効率化が効く。営業増益。
先行投資的な広告宣伝費は総じて一段落。独自の豆腐由来の化粧品はテレビCMを昨秋から機を見て断続的展開。
1月29日決算発表。2016年3月期予想を営業益、経常益ともに上方修正。
2011年6月13日の238円を安値とする中期ボックス相場(A)の中で、2014年10月29日の244円を安値にボックス圏を上放れとなって急騰し、2015年8月17日には549円まで上昇しました。ここから調整となって9月8日の379円まで下げ、9月29日の378円をダブル底にして上昇となり10月20日には589円と高値を更新しました。ここをピークに下降トレンド(B)入りとなり今年の1月21日の354円で底打ちとなって2月2日の460円まで反発し、ここから2月12日の360円まで下げて2点底となって反発しましたが、日経平均の急落につれ安し反落となっています。

<a href=(8005)スクロール" width="350" height="400" class="alignleft size-full wp-image-55305" />

(7618)ピーシーデポコーポレーション

 四季報によると、新店3、改装7(前期各1、10)。サービスが続伸。前号から増益幅拡大。17年3月期は出店5、改装5~10程度。PCやタブレットは低迷続く。ただ、好採算の月額課金や修理が好伸。連続最高純益。
出店は都市部の小型店に軸足。改装は郊外大型店をサービス主体店に切り替え、月額課金の会員数拡大を狙う。格安スマホは機種増、幅広い要望に応える。
下値では、2014年2月26日の713円を安値にゆるやかな上昇トレンド、上値で12月22日の1180円を高値に上値でのゆるやかな上昇トレンドとなって下値、上値を切り上げる上昇となっています。この中で今年の1月21日の803円の安値から2月9日に2016年3月期の連結経常利益を従来予想の38億から40億と上方修正しました。前期比24.8%となりました。さらに17年3月期も2ケタの経常増益基調が続くとの見通しがあります。

<a href=(7618)ピーシーデポコーポレーション" width="350" height="400" class="alignleft size-full wp-image-55306" />

配信元: みんかぶ株式コラム