リンクアンドモチは四半期毎に配当実施予定で予想利回り妙味増す
ドイツ銀行の経営不安リスクに端を発した欧州発の信用不安がひとまず後退し、全般は買戻し主導で上昇しましたが、為替相場に神経質で上値追いに慎重姿勢と言えます。
今2016年3月期第3四半期決算の発表が一巡し、買い手がかりに乏しく長期のスタンスでは、来17年3月期業績見通しを見極めようと様子見姿勢が根強い感じがします。
そのような中、12月期決算銘柄の中で好業績、増配を予定している銘柄などは、下値買い妙味が膨らむと見ています。
LINK&M(東1:2170)は、特に注目される可能性はありそうです。
前2015年12月期は、ビジネス部門において原価率が上昇したほか、不適切会計処理の調査対応費用や新商品の広告宣伝強化、統合拠点設立と基幹システムの刷新などに伴う販売管理費の増加で、営業利益は8億6800万円(前の期比50.7%減)に着地しましたが、今16年12月期の営業利益は16億2000万円(前期比86.6%増)と回復を見込んでいます。
また、今期年間配当予想は5円(同0.6円増)と増配で、3.6.9.12月と四半期ごとに1.25円の配当実施を予定していますから、業績達成への会社側の自信がうかがえます。
配当予想利回りは、4.9%と利回り妙味が増します。2月12日に昨年来の安値97円と売られていたが、同利回り5%の100円が当面の下値になると予想されます。
次回の配当まで3カ月のスパンですから、配当権利落ち後も下値に買いが入ると期待されます。
マイナス金利導入で、配当利回りが増す銘柄は大きく見直される可能性は出てきています。中でも、四半期毎に配当を実施する銘柄は、相場が大きく下ブレした場合、買い妙味が膨らみそうです。
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