相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2015/02/20 17:08

(6440)JUKI

 四季報2015年新春号によると、産業機器は実装機の開発費先行。ただ縫製機器がアジア新興国で伸長、特に好採算のノンアパレル伸びる。生産効率化加わり増益幅拡大。15年12月期はソニーとの合弁が本格寄与。受託加工も着実に案件増える。構造改革進捗し連続営業増益。
2月12日決算発表。14年12月期決算は上方修正。15年12月期も増収増益見通し。
2012年11月15日の83円を安値にアベノミクス相場がスタートし、円安に支えられて上昇角度を①→②→③としています。現在は、2014年5月21日の205円を安値とする上昇トレンド③の中で、12月24日に474円の高値をつけて、調整局面に入っています。業績的には問題なく、大きな下げは買いチャンスとなります。

6440JUKI

(6985)ユーシン

 四季報2015年新春号によると、15年11月期は主力の自動車電装部品が各自動車メーカーへの納入シェア向上が効いて大幅増。13年に買収した仏ヴァレオのキーシステム事業の統合費用も前上期で解消。営業益一歩前進。増配余地。
1月19日の決算発表で、2015年3月期は上方修正。
2012年11月14日の311円を安値にアベノミクス相場のスタートを受けて急上昇となり、上昇トレンド(A)を形成しました。この中で、2013年5月22日の935円まで上昇後、ここをピークに調整入りとなり、7月31日の595円まで下げて、2014年1月14日の835円まで反発し、再下落となって2014年3月25日の552円の安値をつけました。現在、835円を高値、552円を安値とする三角保ち合い(B)の中で煮詰まって、上放れ寸前となっており、又この三角保ち合い(B)の中で上昇トレンド(C)を形成しています。

6985ユーシン

(4714)リソー教育

 四季報2015年新春号によると、営業活動抑制で生徒数が伸び悩む。ただ広告費は大幅節減。不正関連特損一巡の一方、本社予定地売却特益で純益大幅増。16年2月期は営業活動の自粛を緩和へ。前期の不採算教室統廃合が通期寄与。
1月31日決算発表。前期と変わらず今期黒字転換予想。
2013年5月20日の1144円の高値をピークに①→②の下降トレンドを形成し、②の下降トレンドの中で2014年の5月13日の207円で底打ちとなって、緩やかに下値を切り上げています。チャートの形をみると、2014年2月24日の344円を高値、5月13日の207円を安値とする三角保ち合い(A)を形成し、この中で煮詰まって上放れし、緩やかな上昇トレンドを継続しています。

4714リソー教育

(6444)サンデン

 四季報2015年新春号によると、自動車機器は中国、米国が増加。店舗用冷機も大型案件が上期好伸、下期も商談旺盛で上振れ。営業増益幅拡大。16年3月期も自動車機器は高付加価値の新製品が拡大。先行費用など軽減し最高益更新。
2月6日決算発表。前期予想と変わらず。
2012年8月7日の199円を安値に11月6日の258円で買転換となってアベノミクス相場にサポートされ、2013年5月10日の475円まで上昇しました。ここから6月7日の310円まで押し目を入れたあと上昇トレンド(A)を形成しています。この中で、2014年9月22日の720円まで上昇して10月17日の543円まで押し目を入れ、11月26日に723円まで上昇して高値を更新するものの、ダブル天井の形となって今年の2月2日の546円まで下げました。ここで上昇トレンド(A)の下値斜線に到達して反発し、2月9日に611円まで戻して押し目となっています。チャートの形からは、上昇トレンド(A)の中の高値圏で545~723円のボックス圏の動きとなっています。

6444サンデン

(6674)ジーエス・ユアサ・コーポレーション

 四季報2015年新春号によると、自動車鉛電池は国内堅調。中国の補修用、ベトナム2輪用も膨らむ。産業用電池・電源は携帯基地局や物流向けが伸長。車載リチウムイオン電池も改善。増収効果で原材料高こなし連続増益。増配。16年3月期は中国、ベトナムなど海外牽引。
2月3日決算発表。今期過去最高益更新見通し。
2012年8月3日の286円、11月14日の291円を2点底に、アベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)(B)を形成しました。この中で、2014年7月23日の747円の高値をつけたあと下落に転じ、短期の下降トレンド(C)へ移行しました。この背景は、業績は好調なため買い残が急増しており、少し上昇すると戻り売りに押される形となっています。昨年の7月23日の信用の高値期日を通過しており、需給の改善が期待できることになります。そうはなっても依然として信用買い残は大きいので、短期のリバウンド狙いのような形となります。

6674ジーエス・ユアサ コーポレーション

配信元: みんかぶ株式コラム