相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2015/02/06 17:07

(6798)SMK

 四季報2015年新春号によると、車載用コネクター好調だが、IT向けリモコンが新規顧客の立ち上げ遅延により未達。営業益横ばい圏に減額。為替差益減少。減損特損減る。創立90周年配。16年3月期は数量増でリモコンの赤字解消。
1月27日決算発表。15年3月期業績見通しを上方修正。当初の減益見通しから一転増益見通しに。同時に増配発表。円安進行が上方修正につながる。
2012年11月14日の187円の安値からアベノミクス相場にサポートされて、2013年5月15日の352円まで上昇しました。6月21日の257円まで押し目を入れたあと、角度の大きい上昇トレンド(A)へ移行。この年の12月26日には725円まで上昇するが、ここをピークに本格調整となって2014年5月22日の356円で底打ちとなりました。9月3日の605円まで反発したあと三角保ち合い(B)を形成。この三角保ち合いの中で徐々に煮詰まり、今年の1月16日に434円の安値をつけて反発中に、1月27日の決算発表で上方修正となり、1月28日に504円で買転換となりました。三角保ち合いの斜線にあたって一服しているところです。

6798SMK

(6586)マキタ

 四季報2015年新春号によると、電動工具は増税影響で国内数量減。政情不安受け東欧・ロシア低迷。ただ住宅市場堅調、西欧や北米伸びる。沼津工場閉鎖費用消え、未実現利益の消去額減る。会社営業益は上振れ余地。16年3月期は国内回復、海外はアジア軸に伸びる。
1月30日決算発表。15年3月期の連結純利益が前期比17%増の450億円になる見通し。売上高は従来予想を150億円上回り、4%増の4000億円を見込む。
2013年11月1日の4500円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、6月23日の6440円の高値をつけたあと上昇トレンドを切って10月17日の5210円まで下落しました。ここから急反発となって11月4日の6510円まで上昇するものの、高値もみあいとなったあと11月25日に6500円とダブル天井をつけて11月26日の6110円で売転換となり、上昇トレンドを大きく切って今年の1月7日の5040円まで下落しました。1月16日に5050円をつけてダブル底の形となって1月20日の5580円まで上昇するものの、再下落となって1月29日に5070円まで下げました。1月30日に好決算期待から△160円の5270円と反発し、決算発表の上方修正を受けて2月2日に5500円と高寄りするものの、終値では▼50円の5220円となりました。本日は▼70円の5150円で引けています。多少荒い動きをしていますが、1月20日の5580円を上に抜けると3点底を確認したとして一段高が期待できるところです。

6586マキタ

(6395)タダノ

 四季報2015年新春号によると、柱のクレーンは国内順調増。市場低迷の北米もシェア拡大のうえ円安効果がプラス。会社計画にはなお上振れ余地、前号比で営業増益幅拡大。22円配へ。16年3月期も海外軸にクレーン引き続き伸ばす。
1月30日決算発表。前期と変わらず。
2013年4月19日の945円を安値とし、7月19日の1594円を高値とする三角保ち合い(A)の煮詰まったところで2014年2月4日の1200円、4月17日の1220円と2点底をつけて三角保ち合い(A)を上放れし、上昇トレンド(B)へ移行しました。この中で9月29日の2030円でピークをつけ、当面の業績を織り込んだことで下降トレンド(C)へ転換しました。この下降トレンド(C)の中で、今年の1月16日に1340円まで下落しましたが、1月30日の決算発表で前期と変わらず好調を維持していることが確認されると、2月2日に1469円で買転換となって下降トレンド(C)を上に抜ける状況になってきています。

6395タダノ

(6505)東洋電機製造

 四季報2015年新春号によると、鉄道向けは国内が民鉄、新幹線の更新需要軸に増勢、中国の地下鉄・高速鉄道、米国地下鉄が上乗せ。自動車試験装置の健闘で産業機械も上伸。円安加わり海外案件の採算改善強まる。営業益倍増へ。
1月14日決算発表。11月中間期決算は経常利益8億7300万円(前期比3.2倍)の大幅増益。15年5月期通期の営業利益予想は従来予想を据え置いたが上振れの可能性は大きい。
2012年11月15日の200円で底打ちとなり、ここからアベノミクス相場にサポートされて12月6日に231円で買転換となって、2013年5月22日の363円まで上昇しました。ここから6月14日の249円まで押し目を入れたあと上向きの先細三角形(B)を形成し、この中で2014年2月4日の307円を安値に上昇トレンド(C)となって上放れ、8月19日には479円の高値をつけました。ここで好業績を織り込んで下落となるものの、10月21日の362円まで下げて、2012年11月15日の200円の安値からの上昇トレンド(A)にサポートされて反発、11月17日に380円で2点底となって戻りを試しています。

6505東洋電機製造

(1972)三晃金属工業

 四季報2015年新春号によると、ソーラーは受注減り受注残消化も若干減。が、主力の長尺屋根が新幹線向けなど続伸。採算よい家庭屋根用建材が想定超で労務費増吸収。のれん特益ない。16年3月期はソーラー低下も長尺屋根堅調。
1月30日決算発表。15年3月期の業績見通しと配当予想を上方修正。
2011年11月29日の205円と2012年3月30日の292円を基点とする下向きの三角保ち合いの形(A)となり、この中で10月11日の187円を安値に上放れとなって、2013年5月21日の319円まで上昇しました。ここをピークに6月27日の209円まで下落後、上値を切り下げる直角三角形の保ち合い(B)となっています。この中で、2014年5月21日の210円を安値とする上昇トレンド(C)を形成しつつ、直角三角形(B)を上に抜ける動きとなってきています。

1972三晃金属工業

配信元: みんかぶ株式コラム