(6742)京三製作所
四季報2014年夏号によると、信号大手の一角、民鉄に強い。鉄道信号、道路信号、産業機器用電源装置が3本柱。柱の鉄道信号は国内での更新需要の端境期が続き横ばい圏だが、前期計上の受注損失引当金の減少が効く。好採算の半導体向け電気機器の回復も顕著。新工場完成による生産性効率改善も寄与。営業益は大幅回復、会社計画には上振れ余地。
2011年5月12日の486円からの下降トレンドライン(A)が下値サポートとなって、2012年10月11日の251円で底打ちとなり、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて2013年5月13日の382円まで上昇しました。ここから三角保ち合い(B)の形となって、この中で2013年10月8日の301円を安値に煮詰まりの動きとなり、今年の5月21日の328円を安値に6月18日に360円で買転換となって上放れし、7月7日には387円をつけて昨年来高値更新となっています。押し目買い有利の形です。信号大手の一角で、道路等の公共投資、東京オリンピックに向けての首都圏鉄道網の整備など先行きは明るいといえます。
(6428)オーイズミ
四季報2014年夏号によると、主力のパチンコホール向け機器は樹脂研磨式メダル自動補給システムが漸増ペース堅持。13年末投入の各台計数機も期初から寄与。前期低調だったパチスロは堅め想定で開発費先行だが、不動産の賃貸物件増もあり、通期営業利益はやや好転。
2012年11月14日の285円を安値に、この時点からスタートしたアベノミクス相場にサポートされて急騰となって、2013年4月30日の1445円と5ヶ月で5倍化となりました。ここをピークに6月7日の785円まで押し目を入れ、その後はおおよそ800~1400円の大きなボックス相場(A)となっています。この中で、9月25日に1411円をつけた後は下降トレンド(B)となって、カジノ法案の成立がはっきりしないこともあって800円水準まで下げてもみあい、今年の3月20日の836円、4月11日の801円、5月21日の811円の3点底の形となり反発となっていましたが、短期の上昇トレンド(C)の中で7月28日に1071円で買転換となっています。基本的には、800~1400円のボックス圏の中で上限を目指す形といえます。日本で3ヶ所ほどカジノを行う方向が決まりましたし、国政銘柄として息の長い相場となりそうです。
(4093)東邦アセチレン
四季報2014年夏号によると、好採算の産業ガスは公共工事関連が予算復活を追い風に堅調。だがガス関連器具、自動車関連設備、漁協向け製氷機の大口スポット剥落。多賀城工場の大規模修繕に伴う外注費増も負担。営業減益。
中長期の三角保ち合い(A)の中で、2012年11月12日の77円を安値にアベノミクス相場にサポートされて12月25日の89円で買転換となって上放れし、2013年5月22日の142円の高値をつけました。ここから6月7日の97円まで押し目を入れて、上向きの末広がり三角形(B)となりました。この中で、4月11日に136円の安値をつけ、6月25日に195円まであって押し目を入れました。その後、7月1日の171円を安値にそのまま上昇となって、7月23日に192円まであって再び押し目を入れています。柴田罫線では、2山形成後押し目を作っていますので、押し目を浅くして2山を突破すれば一段高の形といえます。
(6798)SMK
四季報2014年夏号によると、前期急拡大の車載タッチパネルは数量増も高付加価値品減り勢い一服。コネクターも既存顧客向け減退。が、リモコンが下期に北米、中国でIP機器の新規顧客向け増え、部門赤字が大幅に減る。営業外で為替差益剥落の一方、減損特損減る。
2012年11月14日の187円を安値にアベノミクス相場がスタートし、12月18日の218円で買転換となって2013年5月15日の352円まで上昇しました。ここから6月21日の257円まで押し目を入れ、急騰となって12月20日には725円と半年で2.8倍化となりました。ここをピークに買われ過ぎからの急落となり、今年の3月20日に382円の安値をつけて4月21日の454円まで戻すものの、信用買い残多く再下落となって、5月22日には356円と安値更新となりました。その後、2点底からの反発となって6月9日の413円で買転換となり、いったん切った上昇トレンド(A)を回復、7月18日の402円まで押し目を入れ、7月25日に457円をつけて4月21日の454円を上回ってきています。
(5991)日本発條
四季報2014年夏号によると、自動車シートや産業機器は伸びるが、HDD用ばね減少。採算よい懸架ばねも日本やタイの需要減で反落。人件費や研究開発費の積み増しに、中国新工場の立ち上げ負担もあり営業減益。営業外の為替差益見込まず。関係会社清算損など特損減る。
2012年10月11日の600円を安値に、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて12月28日の706円で下降トレンド(A)を上に抜いて上昇トレンド(B)へ移行しました。この中で、2013年5月22日の1373円まで上昇し、ここをピークに調整入りとなって上昇トレンド(B)を下に切って10月8日に939円まで下落しました。ここからの反発で今年の1月16日に1267円まで上昇して2番天井となり、短期の下降トレンド(D)となりました。
その後は、5月12日の決算で下方修正となって5月14日に831円(ザラ場816円)をつけ、すぐに950円台でもみあって戻りを試す形となって、7月4日には1042円まであって1000円水準でもみあっています。現時点での業績からは割安ではあるが、一段上にいくには材料不足といえますので、950円水準以下を待ってみることになります。
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