(6418)日本金銭機械
四季報2014年夏号によると、柱の貨幣処理機は国内遊技場向けが前半は増税影響受けるも大手の新規出店などあり後半盛り返す。北米カジノ向けが堅調。秋以降マカオのテーブルゲーム向けに拡販進む。値引き商品減。増益。為替差益見込まず。配当性向30%メドで増配。
カジノ合法化への期待から2013年9月30日に2398円の高値をつけて、ここをピークに下降トレンド(C)を形成し、この中で今年の2月4日の1600円で当面の底打ちとなりました。ここから2月25日の1994円まで戻して3月20日の1672円まで押し目を入れて反発し、3月24日に1819円で買転換が出現しましたが、
4月28日に「公明党の慎重姿勢を映してカジノ法案の今国会成立が不透明になってきた」と報じられ、カジノ関連株に失望売りが出ました。6月17日には、いずれカジノ法案は成立するとの期待から5月21日の1616円まで下落後に1971円まで上昇しました。ここを目先のピークに押し目を入れて6月27日に1784円で短期の売転換となっています。チャートの形は下降トレンド(C)を抜け出すものの、カジノ法案設成立に不透明なところがあり、16000~2000円のボックス相場へ移行しています。この中でカジノ法案の成立を待つことになります。
(4220)リケンテクノス
四季報2014年夏号によると、コンパウンドは自動車向けが塩ビ、非塩ビともに国内外で絶好調。建材用堅調。フィルムも高付加価値のスマホ向け新製品の期央投入で急浮上。ラップ子会社も通期寄与。営業益高水準。最高益。
5月9日の決算発表では、2014年3月期は好決算ながら予想をやや下回る。2015年3月期は増収・増益予想。
今年の1月16日に691円の高値をつけて短期の下降トレンド入りとなり、この中で3月3日の516円、3月20日の522円と2点底をつけて3月24日に560円で買転換となりました。しかし、5月9日の決算で2014年3月期実績が予想をやや下回り2点底を切ったことで大幅下落となり、5月16日の416円の安値をつけました。しかし、2015年3月期予想は大幅増収・増益のため反発力強く、7月2日には578円まで上昇して押し目を形成しています。
(6326)クボタ
四季報2014年夏号によると、北米、欧州で建機など機械が続伸。が、国内で好採算のトラクターなど農機が、消費増税の反動で上期落ち込む。タイ、中国の減速につれ、アジア前年割れ。中国での販促費積み増しも負担。営業益横ばい。
2012年6月4日の630円からの上昇トレンド(A)の中で、今年の1月23日に1852円の昨年来高値をつけ、ここを当面のピークに短期の下降トレンド(B)となりました。この中で3月24日の1267円で底打ちとなり、3月26日に1348円で買転換となってゆるやかな小幅の上昇トレンド(C)を形成して下降トレンド(B)を抜けてきました。
その後、4月2日の1438円まで上昇して再下落となり、4月11日の1276円、5月7日の1294円と2点底の形となって短期の上昇トレンド(D)となっています。信用買い残も3月14日の890万から直近では509万まで大きく減少しており、戻りを試しやすくなっています。チャートの形も3月24日の1267円、4月11日の1276円、5月7日の1294円と順上げの3点底の形となって4月2日の戻り高値1438円を上回っていますので、3点底を確定した形となります。業績は横ばいですが、アベノミクスの農業関連ですので、大きな上昇はTPP待ちといえます。
(6498)キッツ
四季報2014年夏号によると、主力のバルブはアジア失速ぎみで海外微増程度。国内も数量伸び悩みながら、値上げ効果が通期で寄与。工程改善による原価低減も加わり、営業大幅増益。営業外の為替差益見込まず。連続増配。
バルブの国内首位メーカーであり、シェールガス関連、インフラの公共事業関連、国土強靭化で東京オリンピック関連、更に水素関連の一面もあります。
2012年後半の安値圏での三角保ち合い(A)の中で6月4日の283円、7月25日の283円と2点底をつけて反発し、9月18日に340円で買転換となったあと、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて急騰、2013年5月7日の605円の高値をつけました。ここをピークに大幅下落となり、11月1日の399円で底打ちとなったあと三角保ち合い(B)を形成しました。これが煮詰まったところで今年の5月12日の451円を安値に反発となり、5月15日に500円で買転換となって上放れし、6月10日には593円の戻り高値をつけてもみあっているところです。5月12日の451円から6月10日の593円までの上昇幅の1/3押し(560円)から1/2押し(522円)の間が買いゾーンですが、25日移動平均線(27日時点544円)水準が目先の下値目処といえます。
(6507)シンフォニアテクノロジー
四季報2014年夏号によると、航空関連や自動車向け電装品の堅調続く。業務用大型プリンタ改善。振動機や自動車試験装置も一段増で、前期好調だった半導体搬送システム設置工事の反落こなす。中国の人件費増でも営業増益。
現在は、2011年1月11日の319円の高値からの長期下降トレンド(A)の中にあります。この中で、3月11日の東日本大震災を受けて3月15日の143円まで暴落し、ここから6月17日の283円まで反発して再下落となり、8月22日の189円まで下げて8月30日の219円まで戻したあと、下降トレンド(B)へ移行しました。この中で、2012年10月30日の131円で底打ちとなって反発し、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされるものの、2013年5月22日の209円を高値に9月2日の146円を安値とする三角保ち合い(C)となり、その煮詰まったところで今年の6月11日に163円で買転換出現となっています。但し、まだ長期の下降トレンド(A)に上値を押さえられる形になっており、ここを突破するには出来高の増加が必要となります。同社は風力発電、太陽光発電、スマートグリット、電気自動車、ハイブリッドカー関連など材料豊富で業績も問題ありませんので、小型株物色の流れで買われるのを待つことになります。
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