(7244)市光工業
四季報2014年春号によると、自動車照明大手。ドアミラーも。トヨタ、日産向け主力に各社と取引。仏ヴァレオと資本提携。主力の自動車ランプは技術料計上方法変更し営業黒字だが、タイ新工場立ち上げ費が想定超で幅は縮小。小幅復配か。15年3月期は国内向けは横ばい程度でも、タイが通期寄与、操業度向上に加え品質管理費用などの伸び抑制。持分法益が増加。
5月15日の決算発表では、2014年3月期は予想は下回るが、かろうじて黒字転換。2015年予想は大幅な増収・増益。
2011年2月9日に292円の高値をつけたあと3月11日の東日本大震災を受けて3月15日の121円まで急落。その後7月6日の208円まで戻るものの、ここが戻り天井となって下降トレンド(A)へ移行しました。この下降トレンド(A)の中で、2012年10月12日に105円で底打ちとなって緩やかな上昇トレンド(B)となり、2013年6月7日の131円の安値からは上昇角度の大きい上昇トレンド(C)へ移行、10月25日には204円の高値をつけました。ここをピークに業績下方修正を受けて急落となり、2月5日の132円、3月20日の130円、4月15日の131円と三点底(逆三尊天井)をつけて、5月15日の決算発表で悪材料を織り込み、5月16日に149円で買転換となりました。
(3086)J.フロント リテイリング
四季報2014年春号によると、百貨店大手の大丸と松坂屋HDとが統合。関西、中京圏が地盤。東京店を増床。15年2月期は消費増税影響と銀座、上野店南館の建て替え響く。高級ブランド新規導入や免税品強化、パルコ好調でも減収に。採算よい自主企画品増と前期減員効果で営業益横ばい。スーパー売却益消滅。
4月10日の決算発表では、2014年3月期は予想通り順調。2015年3月期は慎重な見通し。
2012年11月13日の368円を安値にアベノミクス相場がスタートし、12月26日に450円で買転換となって2013年4月9日の860円まで急騰しました。ここから6月13日の665円まで押し目を入れ、上方修正予測から7月22日の907円まで上昇し、その後三角保ち合い(A)となりました。三角保ち合いが煮詰まって11月25日の820円を高値に下放れとなり、今年の2月5日に627円の安値をつけて終値ベースで630~721円のボックス相場(B)入りとなりました。ここにきて全体相場が弱いなか上昇していますが、三角保ち合いを切ってからのボックス相場ですので、ボックスの上限を大きく抜ける可能性は少ないといえます。
(6967)新光電気工業
四季報2014年春号によると、半導体パッケージ・リードフレーム大手。インテルに供給。アセンブリ案件寄与。リードフレームは下期失速も、モバイル関連や気密部品が着実。円安と稼働率改善効く。15年3月期はアセンブリ新規案件上乗せ。PC関連の低迷続くが、サーバーやモバイル部品で補い営業増益続く。為替差益見込まず。
4月30日の決算発表では、2014年3月期は予想を上回る結果に。2015年3月期は慎重な見通し。
2012年11月9日の446円を安値に、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされ、11月22日に528円で買転換となり急騰となって、2013年5月23日には1298円と約半年で3倍化弱となりました。高値圏でもみあって好業績予想を織り込み下降トレンド(B)入りとなり、この中で今年の4月11日の657円、4月23日の660円と2点底をつけ、4月30日の決算発表で2014年3月期は予想を上回ったことで戻りに転じています。但し、2015年3月期の見通しは慎重なことで上値は限定的といえます。
(6461)日本ピストンリング
四季報2014年春号によると、ピストンリングでシェア3割。トヨタなど日系中心、大排気量用強い。自動車部品は中国復調。が、アジアで好採算品が伸びず製品構成が悪化。前号から営業増益幅縮小。15年3月期はインドネシア合弁解消影響が通期化。ただ、欧米で新規受注増、国内も後半から自動車部品戻る。前上期の訴訟費用消え、営業増益。
5月9日の決算発表では、2014年3月期は増収ながら減益。2015年3月期予想は増収・増益。
2011年1月12日の265円を高値に3月11日の東日本大震災を受けて3月15日の119円まで急落し、その後は中長期の下降トレンド(A)を形成しました。この中で2012年10月12日の120円を2011年3月15日の119円に対するダブル底にして11月19日に138円で買転換となり、アベノミクス相場にサポートされて2013年5月21日の221円まで上昇しました。ここをピークに調整入りとなり、6月7日の154円、9月2日の152円と2点底をつけて短期の上昇トレンド(B)となり、今年の1月10日に昨年来高値231円をつけて業績予想の下方修正を受けて大幅下落となっています。5月9日の決算発表では、2014年3月期は減益となったものの、2015年3月期予想は増収・増益が予想されており、現時点では売られ過ぎといえます。
(5707)東邦亜鉛
四季報2014年春号によると、豪ドル安で為替差損響く。ただエンデバー鉱山の減損特損なく最終黒字。15年3月期は製錬の数量横ばいながら市況上向く。減産の豪ラスプ鉱山も徐々に習熟度向上、赤字縮小へ。リサイクルしっかり。
5月9日の決算発表では、2014年3月期は予想を上回り黒字転換。2015年3月期予想も増収・増益。
2012年8月7日の233円を安値に安値圏のもみあいとなり、11月13日の255円を2点底にアベノミクス相場にサポートされ、11月15日に287円で買転換となって2013年2月4日の419円まで上昇しました。ここから8月7日の233円を安値の基点、2月4日の419円を高値の基点とする大きな三角保ち合い(A)を形成しています。この中で、今年の1月31日の379円を高値に3月25日の294円まで下落し、5月9日に好決算発表となって5月13日に350円で買転換となっています。ふつうですと、三角保ち合いが完全には煮詰まっていませんので、370~380円水準でいったん止まり、三角保ち合いの下限に向かって下げるところですが、来期の業績予想が好調なため、上限近辺でもみあって上放れる可能性もあります。
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