そろそろ“再び上値模索”のタイミング…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/04/20 11:21

◆“ドル買い”入るも、“分厚いドル売りオーダー”に阻まれる

※ご注意:予想期間は4月21日と表示されていますが、本日(4月20日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


先月21日来の2.93%まで米10年債利回りが上昇したこともあり、昨日は幅広い通貨に対して“ドル買い”が目立ちました。
米首脳会談にて“(日米貿易不均衡への)強硬姿勢”が見られなかったことも、“ドル買い・円売り”を促したと見られるところです。
もっとも“107.40-50円の分厚いドル売りオーダー”をこなすに至っておらず、“上値の重さ”は相変わらずでした。

◆懸念は残るが、「目先は落ち着いた」…? - 日米貿易摩擦問題

“TPP(環太平洋連携協定)/FTA(日米自由貿易協定)交渉”が引き続き懸念されていますが、昨日も記したように「すぐに結論の出る類」の話ではありません。
“鉄鋼・アルミの関税除外が言及されなかった”ことにしても、「マクロ経済への影響は軽微」と考えるのが自然です。
そうなると“日米貿易摩擦”に関しては、“先々の懸念”は燻り続けるものの、「目先は落ち着いた」と考えるのが自然です。

◆マーケット環境は悪くなく、テクニカルも改善…!?

もちろんワシントンG20(財務相・中央銀行総裁会議)を控えていますので、“様子見⇒動きづらい”となる可能性はゼロではありません。
また週末ですので、“ポジション調整主体”といった展開も想定せざるを得ないところではあります。
それでもマーケット環境は悪くなく、テクニカルもかなり改善しています。

上昇トレンド転換には「“2/2高値前の安値(1/26安値:108.277円)”突破が必要」と考えることから“過度の上値期待は禁物”といわざるをえませんが、そろそろ“再び上値模索するタイミング”…!?

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:108.000(大台、1/8~3/23の38.2%戻し)
上値4:107.901(2/14高値、2/21高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:107.774(4/13高値)
上値2:107.684(ピボット2ndレジスタンス)
上値1:107.596(4/16高値、4/19高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:107.353
下値1:107.176(4/19安値、ピボット1stサポート)
下値2:106.984(4/18安値、大台、ピボット2ndサポート)
下値3:106.820(日足・一目均衡表先行スパン下限、20日移動平均線、4/17安値、ピボットローブレイクアウト)
下値4:106.716(4/2~4/13の50%押し、4/12安値)
下値5:106.574(3/23~4/13の38.2%押し、4/10安値、50日移動平均線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:41 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想