一服終了 - 再び上値模索へ…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/04/19 11:00

◆「膠着」は継続

※ご注意:予想期間は4月20日と表示されていますが、本日(4月19日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


“様子見”を背景にした「膠着」は、昨日も続きました。
積極的なポジション形成は回避されており、「方向感が定まらない(動くに動けない)」を地で往く様相といえます。
ただ思惑が“通商問題懸念⇒円買い”へと傾斜していた中、注目の米首脳会談は「無難」に終えています。

◆ただ懸念はさらに後退…?

“鉄鋼・アルミの関税除外”に関する言及はありませんでしたが、「マクロ経済への影響は軽微」と考えるのが自然です。
また懸念される“TPP(環太平洋連携協定)/FTA(日米自由貿易協定)交渉”にしても、すぐに結論の出る類のものではありません。
このため目先の“日米貿易摩擦”に関しては「一旦落ち着いた」と考えるのが自然であり、それを背景にするかのようにジワリジワリと上値を窺っているように見えます。

◆“107.50円を巡る攻防戦”、再び…!?

オーダー状況を見ると“107.40-50円のドル売りオーダー”が、昨日と同様に厚みを増しています。
再び突破できるかが“目先のポイント”ということになりますが、急落の可能性を秘めた懸念が「相次いで剥落/後退」しているのは事実です。

“次なるテーマが何になるか?”は現時点では不明ですが、「マーケット環境」は悪くありません。
一息もつきましたので、「再び上値模索」を鑑みて、マーケットと対峙したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:108.000(大台、1/8~3/23の38.2%戻し)
上値4:107.901(2/14高値、2/21高値)
上値3:107.774(4/13高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値2:107.596(4/16高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:107.383(4/18高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:107.210
下値1:106.984(4/18安値、大台、ピボット1stサポート)
下値2:106.884(4/17安値、日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値3:106.793(ピボット2ndサポート)
下値4:106.698(4/12安値、4/2~4/13の50%押し、50/20日移動平均線)
下値5:106.574(3/23~4/13の38.2%押し、4/10安値)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:20 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想