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◎〔NY金市況・詳報〕金現物、上昇=序盤の下げから切り返す(14日)

 【ニューヨーク、ロンドン・ロイターES=時事】14日の金現物相場は上昇。予想より強かった米インフレ統計を受けた取引序盤の下落から、切り返した。ドル高の勢いが失速したことや、株高にも押し上げられた。
 米労働省が発表した1月の消費者物価指数上昇率が市場予想を上回ったことで、連邦準備制度理事会(FRB)が想定よりも速やかな利上げを行うとの観測が強まり、序盤はドル高になった。
 一方、予想より弱かった1月の小売売上高は、FRBがインフレ圧力を相殺する上で十分に速やかな利上げを実施することを困難にするとの懸念を浮上させた。
 金現物は1837GMT(日本時間午前3時37分)時点で、1.7%高のオンス当たり1351.81ドル。一時1355.08ドルと、1月26日以来の高値を付けた。
 相場は2017年5月以来の上げ幅を視野に入れている。インフレ懸念が金買いを促している格好だ。
 スタンダード・チャータード銀行の貴金属アナリスト、スキ・クーパー氏は「投資家は金を、インフレへのヘッジとみなしている。インフレ期待の高まりは金への関心を強めている」と語った。消費者物価に加え、市場関係者らは予想外の落ち込みだった小売売上高にも注目している。
 TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ゲナディ・ゴールドバーグ氏は「インフレ統計のほかに、弱い小売売上高も踏まえれば、市場は恐らくスタグフレーション(不況下でのインフレ高進)を取り沙汰するだろう」と指摘。「小売売上高は変動するものだが、債券市場でのイールドカーブのフラット化を招く可能性がある」と話した。(了)
[時事通信社]
配信元:時事通信