楽天の携帯事業参入で通信株下落。週明けはどうなる?= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2017/12/15 19:05

円高リスクに警戒

【12月15日の日経平均の動き】
15日の日経平均は前日比141円23銭安。
楽天の携帯電話事業参入発表を受けて競争激化が懸念され、通信業株を中心に売りが入った。
前日の米株安も重荷となった。


【12月15日15時時点の為替相場】
円相場は、15日15時38分時点では1ドル=112円22~23銭と、前日17時時点に比べ54銭の円高・ドル安水準で推移。
クリスマス休暇を控えた海外投資家が円の買い戻しを進めており、日経平均株価の下落も円高に拍車をかけた。


【12月18日に注目の業種】
為替が円高方向に進んでいる今、円高の進行により下落するおそれのある外需株への投資はリスクが高いと考えられる。
そのような状況では以下に挙げるような、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したい。

<円高メリット業種>
※2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種

1.石油・石炭製品(前週比+6.93%)
2.ガラス・土石製品(同+0.60%)
3.建設(同+0.08%)
4.鉄鋼(同-1.00%)

これらのうち鉄鋼業は、前週との比較で下落しており出遅れ感があることから、これから人気化する可能性があると考えられる。

もし為替がこのまま円高に向かうのであれば日本株の上昇圧力が弱まってもおかしくないため、12月18日の日本株は【前日と同水準を保つ】と予測する。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想