1カ月ぶりに年初来高値更新!これからどうなる?= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2017/12/11 22:29

方向感の定まらない相場

【12月11日の日経平均の動き】
11日の日経平均は前週比127円65銭高。
前週8日に発表された米雇用統計の結果を受け米株市場が上昇、日本株にも買いが入った。
午後になると日銀がETFを買ったとの見方が出て短期筋からの買いも入り、銀行や石油関連株などが上昇した。


【12月11日15時時点の為替相場】
円相場は、11日15時34分時点では1ドル=113円53~54銭と、前日17時時点に比べ7銭の円安・ドル高水準で推移。
米長期金利が時間外取引で上昇し、日米金利差の拡大観測から円売りが進行した。


【12月12日に注目の業種】
為替の動向が定まらない今、為替の影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるため、そのような状況では以下に挙げるような内需株に注目したい。

<為替感応度の低い業種>
※2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、あまり値動きが左右されなかった業種

1.銀行(前週比+1.12%)
2.電気(同+0.49%)
3.ガス(同+0.49%)
4.保険(同+0.31%)

これらのうち保険業は、前週との比較で下落しており出遅れ感があることから、これから人気化する可能性があると考えられる。

もし為替がこのまま方向感のないまま推移するのであれば、12月12日の日本株は【前日と同水準を保つ】と予測する。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想